コラボの設計|露出は共有されるが、収益は分配されない
結論
コラボで共有されるのは露出であって収益ではありません。YouTubeは1本の動画に最大10人のクリエイターをコラボレーターとして招待でき、各チャンネルの名前と登録ボタンが動画に表示されます。ただし公式は「投稿されたチャンネルは収益を受け取ります。収益は共同編集者の間で分配されません」と明記しています。コラボライブ配信も同じで、広告収益はホストチャンネルのものです。さらにゲーム実況では、相手が事務所や法人に所属しているかどうかでメーカーガイドラインの扱いが変わります。始める前に決めておくことがあります。
- 出典
- 3件
- うち公式 3 件
- 表・図解
- 7個
- 独自に作成
- 数値の記述
- 18箇所
- 単位つきで明記
- 関連記事へのリンク
- 5本
- サイト内
目次
結論:共有されるのは露出だけ
コラボの合意で最も揉めるのは金銭の話です。YouTubeの仕様は、この点をはっきり決めています。
投稿されたチャンネルは収益を受け取ります。収益は共同編集者の間で分配されません
プラットフォームは分配の仕組みを用意していない
コラボライブ配信についても、プレロール・ミッドロール・ポストロールの広告収益はホストチャンネルのものとされています。分配したいなら、当事者間で別途決めるしかありません。 「あとで話そう」で始めると、伸びた動画ほど話しにくくなります。
広告収益そのものの仕組みは広告収入の仕組みにまとめています。
動画のコラボレーターは最大10人
投稿後の動画に、他のクリエイターを紐づける機能です。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 招待できる人数 | 最大10人 |
| 長尺動画 | 可 |
| ショート動画 | 可 |
| ライブ配信のアーカイブ | 可 |
| 進行中のライブ配信 | 不可 |
| 表示されるもの | 各共同編集者の名前と各チャンネルのチャンネル登録ボタン |
| 収益 | 投稿したチャンネルのみ。分配されない |
登録ボタンが表示される点が実質的な見返りです。 相手のチャンネルへ直接つながる導線が動画上に置かれます。チャンネル外への導線が収益化前だと限られることを考えると、これは数少ない例外です。導線全体の設計はSNS連携の設計を参照してください。
進行中のライブ配信には招待できません。 ライブでコラボしたい場合は、次の機能を使います。
コラボライブ配信は「一度に1人」
ライブ中にゲストを呼ぶ機能です。同時に複数人を並べる用途には使えません。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 同時に表示されるゲスト | 一度に1人のみ(交代での参加は可能) |
| ホストの環境 | スマートフォンが必要 |
| ゲストの条件 | YouTubeチャンネルを所有していれば誰でも |
| 広告収益 | ホストチャンネルのもの |
| ゲストのアナリティクス | 確認できない |
| ホストの権限 | 管理ツールでいつでもゲストを削除できる |
ゲスト側は主導権を持たない
収益はホスト、データも見られず、配信中にいつでも外せます。 これは仕様上そうなっているだけで、悪意を前提にする話ではありません。ただしゲストとして参加するときは、この非対称を理解したうえで条件を決めてください。
相手の立場でガイドラインの扱いが変わる
ゲーム実況特有の論点です。相手が個人か、事務所や法人に所属しているかで、そのタイトルを扱えるかが変わります。
| 会社 | 法人・事務所所属者の扱い |
|---|---|
| バンダイナムコ | ゲーム実況を行う主体は個人に限る。法人は認められない(個人事業主は問題なし) |
| カプコン | 法人(プロダクション所属者による個人配信を含む)は事前許可が必要 |
| 任天堂 | 法人は原則対象外。ただし任天堂と別途契約を締結した企業に所属する投稿者は個人と同様に扱われる |
| セガ | 法人や事務所・プロダクション所属の個人が個別の使用許諾を希望する場合は問い合わせが必要 |
| フロム・ソフトウェア | 法人・事務所所属者は別途相談が必要 |
自分が個人でも、相手が該当すれば企画そのものが成立しません。 各社の記載はゲーム実況ガイドライン一覧にまとめています。
ショートのリミックスは合意が要らない
ショートには別のコラボ経路があります。招待も合意も必要ありません。
| 型 | 使える長さ |
|---|---|
| 映像の切り抜き | 1〜5秒 |
| 音声のサンプリング | 最大90秒(契約により30秒に制限される場合あり) |
使われた側にはクレジットとリンクが自動で表示されます。つまり許可の代わりに、事前の設定で可否を決める構造です。 自分のショートをリミックスされたくない場合は制限を設定します。仕様は長尺からショートを作るにまとめました。
始める前に決めること
どちらのチャンネルに投稿するか
収益は投稿したチャンネルのものです。ここが実質的な取り分の決定になります。
分配するかどうかを先に決める
プラットフォームに仕組みはありません。当事者間で決めるしかありません。
相手の立場を確認する
事務所所属ならメーカーによっては企画が成立しません。タイトルを決める前に確認します。
素材を相手が使えるかを決める
切り抜きの投稿、ショートへの転用など。後から言い出すと角が立ちます。
ライブなら方式を選ぶ
同時に映せるのは1人まで。3人以上を並べたいなら、この機能では足りません。
シリーズとして続ける場合、他人の動画はシリーズリストに入れられません(自分がアップロードした動画と自分が権利を持つ動画だけが対象)。設計はシリーズの設計を参照してください。
実施前チェック
コラボを始める前に確認する8項目
- どちらのチャンネルに投稿するか決めた(収益はそこに入る)
- 分配するかどうかを当事者間で決めた
- 相手が事務所・法人に所属していないか確認した
- 扱うタイトルのガイドラインで法人の扱いを確認した
- 素材を相手が二次利用してよいか決めた
- ライブなら同時表示が1人までであることを踏まえた構成にした
- アーカイブ後にコラボレーターを追加するか決めた
- ショートのリミックス許可設定を意図して決めた
よくある失敗
収益が自動で分配されると思い込む
公式に「収益は共同編集者の間で分配されません」と明記されています。
進行中のライブ配信にコラボレーターを招待しようとする
アクティブなライブ配信には招待できません。アーカイブ後なら可能です。
3人以上を同時にライブへ出そうとする
コラボライブ配信で表示されるゲストは一度に1人のみです。
相手の所属を確認せずにタイトルを決める
法人を認めていないメーカーがあります。企画そのものが成立しません。
素材の二次利用を後から相談する
切り抜きやショートへの転用は、先に決めておかないと揉めます。
まとめ
- 動画のコラボレーターは最大10人。長尺・ショート・アーカイブ済みのライブ配信が対象
- 進行中のライブ配信には招待できない
- 表示されるのは各チャンネルの名前と登録ボタン
- 収益は投稿したチャンネルのもの。共同編集者の間で分配されない
- コラボライブ配信で表示されるゲストは一度に1人のみ(交代は可能)
- ホストはスマートフォンが必要。ゲストはチャンネルを持っていれば誰でも
- 広告収益はホストチャンネルのもの。ゲストはアナリティクスを確認できない
- ホストはいつでもゲストを削除できる
- 法人・事務所所属者を認めていないメーカーがある。相手の立場で企画が変わる
- ショートのリミックスは切り抜き1〜5秒 / 音声最大90秒(30秒に制限される場合あり)
よくある質問
コラボ動画の収益はどう分かれますか?
1本の動画に何人まで参加できますか?
コラボライブ配信では何人まで同時に映せますか?
ゲストは配信のデータを見られますか?
相手が事務所に所属している場合は何か変わりますか?
ショートのコラボはどう違いますか?
出典
本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。
- 公式 動画に共同編集者を招待する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
- 公式 コラボライブ配信機能を使ってゲストをライブ配信に招待する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
- 公式 バンダイナムコエンターテインメントゲーム実況ポリシー (株式会社バンダイナムコエンターテインメント) 2026年8月12日確認