収益化

YouTube広告収益の仕組み|分配率55%と入金までの流れ

収益化

結論

長尺動画の再生ページ広告でクリエイターが受け取るのは純収入の55%です。ショート動画はクリエイタープールからの45%、メンバーシップやSuper Chatなどの視聴者ファンディングは純収益の70%と、収益源ごとに分配率が違います。日本円の支払基準額は8,000円で、前月分は当月7〜12日に残高へ加算され、基準を満たせば21〜26日に振り込まれます。

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結論:分配率は収益源ごとに違う

「YouTubeの取り分は何割か」という問いに単一の答えはありません。同意したモジュールごとに分配率が定められています。

収益化モジュール 対象 クリエイターの取り分
動画再生ページ収益化 長尺動画の再生ページに表示される広告 純収入の55%
ショート動画収益化 ショートフィードに表示される広告 クリエイタープール割り当ての45%
課金型製品 メンバーシップ・Super Chat・Super Stickers・Super Thanks 純収益の70%

注目すべきは、視聴者ファンディングの70%が最も高いという点です。広告だけを収益源にするより、視聴者から直接受け取る導線を持つほうが、同じ金額を生むための負担は軽くなります。

ショート動画は仕組みも違います。ショートフィードの広告収益はいったんプールされ、音楽ライセンス費用を賄ったうえで、収益化しているクリエイター全体のエンゲージビューに占めるシェアに応じて配分されます。自分の動画に付いた広告の売上がそのまま入るわけではありません。

なお取引税(消費税・VAT等)はGoogleの収益ではないため、分配率の計算対象に含まれません。

収益化の参加条件そのものはYouTube収益化の条件にまとめています。

広告フォーマットはもう選べない

個別のフォーマットを選ぶオプションは廃止されました。 新しい長尺動画で広告を有効にすると、プレロール・ポストロール・スキップ可能・スキップ不可が適宜表示されます。またオーバーレイ広告は2023年4月6日以降、掲載されていません。

フォーマット 長さ スキップ
スキップ可能な動画広告 規定なし 5秒後にスキップ可能
スキップ不可の動画広告 15秒または20秒(テレビに限り30秒になる場合あり) 不可
バンパー広告 最長6秒 不可
視聴中広告(プレーヤー外) 30秒後に自動で閉じる設定も可能 視聴者がいつでも閉じられる
ミッドロール広告 動画の途中に挿入 フォーマットに準じる

このうちクリエイターが制御できるのはミッドロールだけです。動画再生フィード広告・登録チャンネルフィード広告・視聴中広告の3つは、YouTube Studioからコントロールできません。

ミッドロールの分かれ目は8分

ここがゲーム実況にとって最も実利のある数字です。ミッドロール広告を有効にできるのは8分を超える動画だけです。

挿入位置にも公式の指針があります。音声が一時停止する場面や映像が切り替わる場面などの自然なブレークポイントは視聴者維持率が高く、広告が配信されやすくなります。逆に台詞や動作の途中に置いたスロットは、視聴の妨げになるため配信されにくいとされています。

ゲーム実況はもともと8分を超えやすく、ステージクリアやイベントの区切りという明確なブレークポイントを持っています。尺と構造の両方でミッドロールと相性が良いジャンルです。

入金までに越える5つの基準額

収益が発生してから振り込まれるまでには、複数の基準額があります。日本円(JPY)の場合の数値は次のとおりです。

# 基準額の種類 日本円 到達したらやること
1 税務情報の基準額 なし 米国の税務情報を提出する
2 認証の基準額 10米ドル相当額 身元確認と住所の確認
3 お支払い方法選択の基準額 ¥1,000 受け取り方法を選択する
4 お支払い基準額 ¥8,000 条件を満たせば支払われる
5 利用停止時の基準額 ¥1,000 口座閉鎖時、これを超えていれば最終支払い

税務情報の提出を放置しないでください。 提供しない場合、全世界における合計収益額の最大24%をGoogleが控除しなければならないことがあると明記されています。

入金スケジュールの実際

支払いが実行されるには、次の5つをすべて満たしている必要があります。

# 条件
1 収益が居住国の支払基準額に達している
2 アカウントで保留されている支払いがない
3 米国の税務情報を提出している
4 チャンネルで収益化が停止・一時停止されていない
5 YouTubeの収益化ポリシーに準拠している

5番目が曲者です。 ポリシー違反があれば、収益が発生していても支払いは止まります。どの行為がポリシーに触れるかはYouTubeのポリシー違反で整理しています。

広告収益を動かす3つの掛け算

広告収益は、おおまかに次の掛け算で決まります。どれか1つを伸ばしても、他がゼロなら結果はゼロです。

要素 何で決まるか 実況者が動かせる余地
再生回数 企画・サムネイル・タイトル 大きい
広告が表示される割合 動画の長さ、ミッドロールの有無と位置 8分超で大きく変わる
広告単価 視聴者の地域・時期・広告掲載への適合性 適合性は自分で守れる

3番目の「適合性」は見落とされがちですが、実務上いちばん効きます。広告掲載に適したコンテンツのガイドラインは動画本体だけでなくサムネイル・タイトル・説明・タグも対象にしており、ここで制限がかかると単価が落ちます。

なおゲーム実況の場合、そもそもメーカーが商用利用を許諾していることが前提になります。タイトルごとの可否はゲーム実況許諾チェッカーで確認できます。

よくある失敗

8分をわずかに下回る動画を量産する

8分「以上」ではなく8分「超」です。ミッドロールを使う想定なら、余裕を持って尺を確保してください。

ミッドロールを機械的に等間隔で挿す

台詞や動作の途中のスロットは配信されにくいと公式が明記しています。区切りに合わせるほうが結果的に配信数も維持率も上がります。

税務情報と本人確認を後回しにする

基準額に達してから慌てると、その月の支払いを逃します。最大24%の控除リスクもあります。

RPMだけを見て一喜一憂する

RPMは広告以外の収益も含む指標です。RPMとCPMの違いはYouTube収益化の条件で整理しています。

2027年2月1日にYPPの規約が更新される

公式ヘルプに、2027年2月1日よりYouTubeパートナープログラムの更新を導入するという告知が出ています。2027年1月31日までにYouTube Studioで最新の利用規約を確認して同意する必要があります。

規約への同意は収益化の前提条件です。放置すると収益化が止まる可能性があるため、告知が出たら早めに対応してください。

まとめ

  • 分配率は長尺55% / ショート45% / 視聴者ファンディング70%。取り分は視聴者ファンディングが最も高い
  • ショートは自分の動画の広告売上ではなく、クリエイタープールからのシェア配分
  • 広告フォーマットの個別選択は廃止。オーバーレイ広告は2023年4月6日で終了
  • ミッドロールは8分超の動画のみ。 2〜8分の動画には視聴中広告が自動配信される
  • ミッドロールは自然なブレークポイントに置くと配信されやすい
  • 日本円の支払基準額は¥8,000。方法選択は¥1,000から
  • 前月分は当月7〜12日に加算、21〜26日に支払い。20日時点で基準未達なら翌月繰り越し
  • 税務情報を出さないと全世界収益の最大24%が控除される場合がある

よくある質問

広告収益の取り分は何%ですか?
収益源ごとに違います。動画再生ページ収益化モジュールに同意して長尺動画の再生ページ広告を有効にしている場合は純収入の55%、ショート動画収益化モジュールではクリエイタープールの割り当てからの視聴回数シェアに基づいて45%、課金型製品モジュール(メンバーシップ・Super Chat・Super Stickers・Super Thanks)では純収益の70%が支払われます。取り分だけを見れば視聴者ファンディングが最も高い比率です。
広告の種類は自分で選べますか?
ほとんど選べなくなりました。YouTubeはプレロール・ポストロール・スキップ可能・スキップ不可を個別に選ぶオプションを廃止しており、新しい長尺動画で広告を有効にすると適宜これらが表示されます。またオーバーレイ広告は2023年4月6日以降掲載されていません。クリエイターが今も選べるのは実質的にミッドロールの有無と挿入位置だけです。
8分未満の動画では広告が減りますか?
ミッドロール広告は8分を超える動画でのみ有効にできます。ただし8分未満でも広告がゼロになるわけではなく、2〜8分の動画や8分超でミッドロールをオフにした動画には「視聴中広告」が自動配信されます。また5分以上の長尺動画では、動画広告が2件連続で表示されることがあります。
収益はいつ振り込まれますか?
前月の確定額が当月の7日から12日の間にYouTube向けAdSenseの残高に加算されます。合計残高が支払基準額(日本円なら8,000円)に達し、保留がなければ当月の21日から26日までに支払われます。20日時点で基準額に達していない場合は支払われず、残高は翌月に繰り越されます。
税務情報を出さないとどうなりますか?
公式ヘルプに、税務情報を提供しない場合はクリエイターの全世界における合計収益額の最大24%をGoogleが控除しなければならない場合がある、と記載されています。日本円の場合は税務情報の基準額が設定されていませんが、米国の視聴者から収益が発生する以上、提出は早めに済ませてください。

出典

本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。

  1. 公式 YouTube パートナーの収益の概要 - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  2. 公式 YouTube の広告フォーマット - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  3. 公式 YouTube でお支払いが行われるための基準額の達成について - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  4. 公式 長い動画のミッドロール挿入点を管理する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  5. 公式 YouTube パートナー プログラムの概要と利用資格 - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認