ルール・法務

YouTubeのポリシー違反|3種類の警告と復旧手順

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結論

YouTubeのペナルティは3系統あり、混同すると対処を誤ります。コミュニティガイドラインの違反警告は1回目で1週間・2回目で2週間の投稿停止、90日以内に3回でチャンネル削除。著作権侵害の警告も90日以内に3回で停止しますが、失効条件も解除方法も別物です。Content IDの申し立てにいたっては、そもそもチャンネルへのペナルティではありません。

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結論:ペナルティは3系統ある

「警告を受けた」という言葉でひとくくりにすると、対処を誤ります。YouTubeのペナルティは発生源も影響範囲も違う3系統に分かれています。

種類 発生源 チャンネルへの影響 3回受けると
コミュニティガイドラインの違反警告 YouTubeによる審査 機能制限(投稿・配信・サムネイル等) 90日以内なら永久削除の可能性
著作権侵害の警告 権利者からの法的な削除通知 動画削除+警告の蓄積 90日以内ならアカウント停止
Content IDの申し立て 権利者が登録した参照ファイルとの自動照合 なし 何も起きない

公式ヘルプも冒頭で「著作権侵害の警告は、コミュニティ ガイドラインの違反警告や Content ID の申し立てとは異なります」と明記しています。まず自分がどれを受けたのかを確認してください。

Content IDの仕組みと音楽まわりの扱いはBGMの著作権で整理しています。

コミュニティガイドライン違反の段階

初回はいきなり違反警告にはなりません。 通常は「事前警告」が発出されます。

見落としやすい仕様が3つあります。

仕様 内容
90日の起点 事前警告の失効90日は、トレーニングを完了した時点から始まる。警告が出た時点ではない
ペナルティの起点 「ペナルティは同意した日から開始されます」と明記されている
削除しても残る 「コンテンツを削除しても、違反警告はチャンネルに残ります」

さらに、機能制限中はスケジュール設定済みの公開コンテンツが非公開になります。制限が明けたら再度スケジュールを設定し直す必要があります。 予約投稿を組んでいる場合は影響が大きくなります。

なお悪質な不正行為は一度でもチャンネル停止になり得ます。段階を踏むとは限りません。

著作権侵害の警告と解除の3ルート

こちらは権利者からの法的な削除通知が起点です。動画を削除しても解除されません。

解除方法 条件 所要
コピーライトスクールを修了して待つ 警告が3回未満であること 90日で期限切れ
申立人に撤回を依頼する 相手が応じること 相手次第
異議申し立て通知を提出する 誤削除、または著作権の例外に該当すること 審査次第
(例外)期限内の削除 削除通知に期限が設定されている場合のみ 7日以内に削除すれば警告を回避

ライブ配信には追加の制限があります。配信中のコンテンツが削除されると、ライブ配信へのアクセスが7日間制限されます。 2回目の警告では14日間に伸びます。

3回目でどうなるかも明確です。「アカウントと関連付けられているチャンネルがすべて停止されます」「新しい YouTube チャンネルを作成することはできません」と書かれています。1つのチャンネルの問題では済みません。

権利がどこで発生しているかの整理はゲーム実況と著作権を参照してください。

広告掲載に適したコンテンツの14カテゴリ

収益化に直接効くのがこのガイドラインです。対象は動画本体だけではありません。

YouTube のポリシーは、コンテンツのすべての要素(動画、ショート動画、またはライブ配信、サムネイル、タイトル、説明、タグ)に適用されます。

広告掲載に適さない主なトピックは次の14項目です。

# カテゴリ # カテゴリ
1 不適切な表現 8 銃器に関連するコンテンツ
2 暴力 9 物議を醸す問題
3 アダルトコンテンツ 10 デリケートな事象
4 衝撃的なコンテンツ 11 不正行為を助長する商品やサービス
5 有害な行為や信頼できないコンテンツ 12 子どもや家族向けとして不適切なコンテンツ
6 差別的または中傷的なコンテンツ 13 扇動的、侮辱的なコンテンツ
7 危険ドラッグや薬物に関連するコンテンツ 14 タバコに関連するコンテンツ

サムネイルとタイトルが対象に含まれている点は重要です。本編が問題なくても、サムネイルの煽りで収益化ステータスが落ちることがあります。

ゲーム実況が名指しされている条項

このガイドラインには、ゲーム実況者にとって決定的な一文があります。

未編集のゲームプレイ動画に含まれる暴力表現は広告掲載の対象として通常許容されますが、暴力シーンばかりいたずらに集めたモンタージュは許容されません。リアルかどうかに関係なく、すべてのゲームにこのポリシーが適用されます。

つまり通しのプレイ動画は原則問題なく、「キル集」のような編集物が引っかかるという構造です。同じ素材でも編集方針で判定が変わります。

さらに、ゲーム実況の収益化については別ページに条件が明記されています。

ビデオゲームに関するコンテンツで収益を受け取れるかどうかは、ビデオゲームの配信者のライセンスで許可される商用利用の権利によります。

長時間にわたってビデオゲームをしている様子やソフトウェアを使用している様子だけを収めた動画は、収益化の対象として認められません。

メーカーが商用利用を許諾していることと、動画に説明や解説という付加価値があることの両方が求められています。メーカー側の条件はゲーム実況許諾チェッカーで確認できます。

量産型コンテンツと再利用されたコンテンツ

チャンネル収益化ポリシーには、2025年に2つの重要な更新が入っています。

日付 変更内容
2025年7月15日 「繰り返しの多いコンテンツ」を「量産型のコンテンツ」に名称変更。大量生産されたコンテンツも該当することを明確化
2025年3月10日 広告の適合性審査を変更。非公開動画を含む追加審査があり、収益化の判断に最長24時間かかることがある

審査で重視されるポイントも公開されています。

審査で重視される要素
チャンネルの主なテーマ
再生回数の多い動画
最新の動画
総再生時間の最も多くを占める部分
動画のメタデータ(タイトル、サムネイル、説明など)
チャンネルの[概要]セクション

審査対象は1本の動画ではなくチャンネル全体です。 古い動画や概要欄の記述が理由になることがあります。収益化申請の条件そのものはYouTube収益化の条件にまとめています。

警告を受けたときの動き方

よくある失敗

動画を削除して解決したつもりになる

コミュニティガイドラインの違反警告も著作権侵害の警告も、削除しただけでは残ります。削除で回避できるのは、期限付き削除通知を7日以内に処理した場合だけです。

サムネイルとタイトルを対象外だと思っている

広告掲載ガイドラインは明示的にサムネイル・タイトル・説明・タグを対象に含めています。

キル集やハイライトを無条件に安全だと考える

「暴力シーンばかりいたずらに集めたモンタージュ」は名指しで許容されないとされています。文脈と編集意図が判定を分けます。

警告を受けたチャンネルを捨てて作り直す

技術的保護手段の回避とみなされ、関連するチャンネルまで停止される可能性があります。

まとめ

  • ペナルティはコミュニティガイドライン違反警告・著作権侵害の警告・Content IDの申し立ての3系統
  • コミュニティ系は1回目1週間/2回目2週間/90日以内3回で永久削除の可能性
  • 事前警告の失効90日はトレーニング完了時点から起算される
  • 著作権系は動画を削除しても消えない。解除は3ルート、ライブ配信は7日・14日の制限が加算
  • 広告掲載ガイドラインは14カテゴリで、サムネイル・タイトル・説明・タグも対象
  • 未編集のプレイ動画の暴力表現は通常許容。「暴力シーンばかり集めたモンタージュ」は不可
  • プレイ映像だけの動画は収益化対象外。 攻略や操作説明などの付加価値が求められる
  • 2025年7月15日に「繰り返しの多いコンテンツ」が「量産型のコンテンツ」へ名称変更

よくある質問

動画を削除すれば著作権侵害の警告は消えますか?
原則として消えません。公式ヘルプは「動画を削除しても著作権侵害の警告は解除されません」としています。例外は削除通知に期限が設定されている場合で、そのときは7日以内にコンテンツを削除すれば警告を回避できます。該当するかどうかは no-reply@youtube.com から届く警告メールで確認してください。解除の正規ルートは、コピーライトスクールを修了して90日待つ、申立人に撤回を依頼する、異議申し立て通知を提出する、の3通りです。
コミュニティガイドラインの違反警告はいつ消えますか?
各違反警告は発出後90日間有効です。なお初回の違反では通常「事前警告」のみが発出され、任意のポリシートレーニングを受講すると90日後に失効します。この90日は警告が出た時点ではなく、トレーニングを完了した時点から始まります。ただし90日以内に同じポリシーに違反した場合、事前警告は失効せず違反警告が発出されることがあります。
警告を受けたチャンネルを捨てて新しく作り直せばいいのでは?
禁止されています。公式ヘルプは、制限を回避するために別のチャンネルを使用・作成・取得する行為を禁じており、これは利用規約上「技術的保護手段の回避」とみなされます。違反すると、既存のすべてのチャンネル、新しく作成・取得したチャンネル、そのクリエイターが繰り返し登場するチャンネルまで停止される場合があります。
ゲーム実況の暴力表現は広告掲載に不適切になりますか?
未編集のプレイ動画については通常許容されます。公式ガイドラインに「未編集のゲームプレイ動画に含まれる暴力表現は広告掲載の対象として通常許容されますが、暴力シーンばかりいたずらに集めたモンタージュは許容されません」と明記されています。さらに「リアルかどうかに関係なく、すべてのゲームにこのポリシーが適用されます」とあり、デフォルメされた表現でも例外にはなりません。
プレイ動画を出しているだけでは収益化されないのですか?
公式ヘルプは「長時間にわたってビデオゲームをしている様子やソフトウェアを使用している様子だけを収めた動画は、収益化の対象として認められません」としています。収益を受け取れるのは「実際に表示している操作と密接に関連する手順の説明で、攻略方法や操作説明など有意義なもの」に限るという書き方です。無言でプレイし続けるだけの動画は、この条件から外れます。

出典

本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。

  1. 公式 YouTube のコミュニティ ガイドラインの違反警告に関する基礎知識 - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  2. 公式 著作権侵害の警告について - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  3. 公式 広告掲載に適したコンテンツのガイドライン - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  4. 公式 YouTube のチャンネル収益化ポリシー - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  5. 公式 ビデオゲームやソフトウェアに関連したコンテンツ - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認