録画投稿の設定|配信とは別のビットレート表で決める
結論
YouTubeはライブ配信用とアップロード用で推奨値を別々に公開しています。1080p60はどちらも12Mbpsで同じですが、1080p30は配信10Mbpsに対しアップロード8Mbps、720p60は配信6Mbpsに対しアップロード7.5Mbpsと逆転します。4Kにいたっては配信35Mbpsに対しアップロードは53〜68Mbpsです。音声はステレオで配信128kbps・アップロード384kbpsと3倍違います。
- 出典
- 3件
- うち公式 3 件
- 表・図解
- 7個
- 独自に作成
- 数値の記述
- 110箇所
- 単位つきで明記
- 関連記事へのリンク
- 4本
- サイト内
目次
結論:配信用とアップロード用は別の表がある
YouTubeは推奨エンコード設定を2つ公開しています。ライブ配信用と、アップロード用です。同じ解像度でも値が一致しません。
| 解像度 / fps | ライブ配信の推奨 | アップロードの推奨 | 差 |
|---|---|---|---|
| 2160p(4K)/ 60fps | 35 Mbps | 53〜68 Mbps | アップロードが大幅に高い |
| 1440p / 60fps | 24 Mbps | 24 Mbps | 同じ |
| 1080p / 60fps | 12 Mbps | 12 Mbps | 同じ |
| 1080p / 30fps | 10 Mbps | 8 Mbps | 配信のほうが高い |
| 720p / 60fps | 6 Mbps | 7.5 Mbps | アップロードのほうが高い |
| 720p / 30fps | 4 Mbps | 5 Mbps | アップロードのほうが高い |
一律で「録画のほうが高い」わけではありません。 1080p30では配信のほうが高く、720pと4Kではアップロードのほうが高いという逆転が起きています。
配信側の考え方はOBSのビットレート設定で、解像度とfpsの選び方は解像度とfpsの決め方で扱っています。
アップロード推奨値の全体表
YouTube公式が公開しているSDR動画の推奨映像ビットレートです。標準フレームレート(24・25・30)と高フレームレート(48・50・60)で分かれています。
| タイプ | 標準fps(24/25/30) | 高fps(48/50/60) |
|---|---|---|
| 8K | 80〜160 Mbps | 120〜240 Mbps |
| 2160p(4K) | 35〜45 Mbps | 53〜68 Mbps |
| 1440p(2K) | 16 Mbps | 24 Mbps |
| 1080p | 8 Mbps | 12 Mbps |
| 720p | 5 Mbps | 7.5 Mbps |
| 480p | 2.5 Mbps | 4 Mbps |
| 360p | 1 Mbps | 1.5 Mbps |
HDR動画の場合はさらに上がります。1080pで10Mbps(高fpsは15Mbps)、2160pで44〜56Mbps(高fpsは66〜85Mbps)です。なおHDRでは480pと360pはサポート対象外です。
新しくアップロードした4K動画を4Kで表示するには、VP9に対応したブラウザまたは端末が必要と明記されています。
音声の差が最も大きい
映像より音声のほうが差は劇的です。
| 用途 | モノラル | ステレオ | 5.1 |
|---|---|---|---|
| YouTubeライブ配信 | — | 128 kbps | 384 kbps |
| YouTubeへのアップロード | 128 kbps | 384 kbps | 512 kbps |
ステレオで3倍です。配信の設定をそのまま録画に流用すると、この差をまるごと捨てることになります。
なお公式は「音声の再生ビットレートと動画の解像度に関連性はありません」と明記しています。720pの動画でもステレオ384kbpsで出せます。 解像度を落としたから音声も落とす、という運用は不要です。
Eclipsaオーディオ(没入型音声)の場合はチャンネルごとに128kbpsが推奨されています。
音量バランスの取り方は実況の音声バランスにまとめました。
録画に回線速度は関係ない
配信と録画で決定的に違う点です。録画はネットワークへ送出しないため、上り回線速度が制約になりません。
| 制約になるもの | 配信 | 録画 |
|---|---|---|
| 上り回線速度 | なる(安全上限は上り速度の70%) | ならない |
| PCのエンコード性能 | なる | なる |
| 保存先の空き容量 | ならない | なる |
| 送出の遅延 | なる | ならない |
同じPCでも、録画のほうが高いビットレートを選べます。 回線が遅くて配信の画質を上げられない場合でも、録画投稿なら制約は外れます。
配信側の安全上限は配信ビットレート計算機で算出できます。録画には回線速度を入れる必要がありません。
容量の見積もりは単純な掛け算です。1080p60を12Mbpsで録ると、1時間あたりおよそ5.4GBになります(12 Mbps ÷ 8 × 3,600秒 ÷ 1,000)。長時間のプレイを録るなら、保存先の空き容量から逆算してください。
フレームレートは記録時と同じで出す
公式の記述はこうです。
コンテンツは、記録したときと同じフレームレートでエンコードしてアップロードする必要があります。
60fpsで録ったものを30fpsに落とすと、情報が失われます。 逆に30fpsで録ったものを60fpsで書き出しても滑らかにはならず、ファイルサイズだけが増えます。
コンテナ・コーデック・色空間
公式が推奨している構成は次のとおりです。
| 項目 | 推奨 |
|---|---|
| コンテナ | MP4 |
| 動画コーデック | H.264 |
| 音声コーデック | AAC-LC、Opus、Eclipsaオーディオ |
| 色空間(SDR) | BT.709 |
| アスペクト比 | パソコンでの標準は 16:9(縦向き・正方形も可) |
色空間の扱いには自動処理が入ります。アップロード動画の色空間に未指定の伝達特性(TRC)が含まれている場合、YouTubeはBT.709のTRCとみなします。 不明または未指定のカラーマトリックスと色域も同様です。
またBT.2020のような高ビット深度が必要な色域で、サポートされているHDR伝達関数を使っていないものは、バンディングを防ぐためBT.709(8ビット)へ変換されます。
RGBカラーマトリックスは推奨されていません。 使う場合は一度未指定に設定してから標準化が実行される、という処理になります。
よくある失敗
配信のプロファイルをそのまま録画に使う
音声がステレオ128kbpsのままになります。アップロードは384kbpsまで使えます。
「録画だから最高画質にすればいい」と考える
推奨値を大きく超えたビットレートで録っても、YouTube側で再エンコードされます。容量とエンコード時間が増えるだけです。
解像度を下げたから音声も下げる
公式は「音声の再生ビットレートと動画の解像度に関連性はない」と明記しています。
録画時のfpsと書き出しのfpsを変える
記録時と同じfpsで出すのが公式の指示です。
保存容量を見積もらずに長時間録る
1080p60を12Mbpsで録ると1時間で約5.4GBです。3時間のプレイなら16GBを超えます。
まとめ
- YouTubeはライブ配信用とアップロード用で推奨値を分けている
- 1080p60はどちらも12Mbpsだが、1080p30は配信10 / アップロード8、720p60は配信6 / アップロード7.5と逆転する
- 4Kはアップロードが53〜68Mbpsで、配信の35Mbpsを大きく上回る
- 音声はステレオで配信128kbps / アップロード384kbpsの3倍差
- 音声ビットレートと解像度に関連性はない(720pでも384kbpsで出せる)
- 録画に上り回線速度は関係ない。制約は保存容量とPC性能
- フレームレートは記録時と同じで出す。インターレースは解除してから
- コンテナ MP4 / 動画 H.264 / 色空間 BT.709
よくある質問
配信の設定をそのまま録画に使ってはいけませんか?
録画のビットレートは回線速度で決まりますか?
フレームレートは何にすべきですか?
コンテナとコーデックは何を選べばいいですか?
インターレースの素材はそのままアップロードできますか?
出典
本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。
- 公式 YouTube にアップロードする動画におすすめのエンコード設定 - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
- 公式 ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
- 公式 Audio Mixer Guide - OBS Knowledge Base (OBS Project) 2026年8月12日確認