配信・録画

同時配信のルールと回線条件|Twitchのガイドラインで確認する

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結論

同時配信で最初に確認するのは回線ではなく規約です。Twitchは同時配信専用のFAQを公開しており、他プラットフォームへのリンクを自己紹介やパネルに置くことは認めつつ、バナーやQRコード、配信タイトル、チャットコマンドで視聴者を他サービスのライブ配信へ誘導することを禁じています。またTwitchの映像品質を他より下げることもガイドライン違反とされています。回線側は、Twitchの1080p60が6,000kbps、YouTubeが12Mbpsなので、両方へ同時に出すなら送出だけで18Mbpsを使います。

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結論:規約を先に読む。回線はそのあと

同時配信(マルチストリーミング)とは、Twitchの定義では「同じストリームを複数のプラットフォームで同時に配信すること」です。

先に確認すべきは回線ではなく規約です。 回線が足りていても、規約に触れていれば止められます。

Twitchは違反時の扱いも明記しています。

同時配信のガイドラインを遵守しなかった場合、Twitchからペナルティ措置を取る前に警告が送信されます。

つまりいきなり停止されるのではなく、まず警告が来る設計です。ただし警告を受け取ってから直すより、最初から条件を満たしておくほうが確実です。

Twitchのガイドラインは「リンクは可、誘導は不可」

ここが最も細かく、最も誤解されている部分です。リンクを置けることそこへ誘導することが明確に分けられています。

行為 Twitchの記載
自己紹介やパネルにSNSプロフィールのリンクを置く(ライブ配信サービスへのリンクを含む) 許可されている
他のプラットフォームでの活動情報を提供する できる
自己紹介やパネルで他のライブ配信プラットフォームを積極的に宣伝する 禁止(大きなバナーやメッセージで視聴を促す行為など)
Twitchを離れて他サービスのライブ配信に参加するよう視聴者に積極的に促す できない
Twitchを使って他プラットフォームのライブ配信へ誘導する できない

誘導の手段は具体的に列挙されています。

例えば、Twitchの自己紹介欄のリンク、バナー、QRコード、配信タイトル、ライブ開始通知、チャットコマンド、またはその他の手段を通じて、視聴者に対して別のライブストリーミングサービスを勧めるためにTwitchを利用することはできません。

「リンクを置いていいなら宣伝もいい」ではない

同じFAQの中で、プロフィールリンクの掲載は許可積極的な宣伝は禁止と別々に書かれています。判断の分かれ目は「情報として置いてあるか」「視聴者を動かそうとしているか」です。手段の列挙が「その他の手段」で締められているため、形式を変えれば通るという読み方はできません。

画質を下げる先にTwitchは選べない

回線が足りない場合、どこかの画質を落とすことになります。その落とし先にTwitchは選べません。

Twitchが挙げている違反例です。

たとえば、サイズを小さくしたり、ビデオ品質を低下させたりして、他のプラットフォームよりもTwitchのビデオの品質を悪化させた場合は、Twitchでのユーザー体験が他のサービスよりも低下するので、このガイドラインを遵守していないことになります。

「サイズを小さくしたり」も明記されている点に注意してください。解像度だけでなく、画面内での配信の扱いも対象です。

この制約があるため、同時配信の設計は「Twitchに合わせて全体を決める」形になります。

適用されない例外は1つだけ

FAQでは適用範囲についても答えています。

質問 回答
同時配信ガイドラインはすべてのストリーマーに適用されるか はい。ただし独占性を要求する契約をTwitchと結んでいる場合は例外

自分に適用されるか分からない場合は、Twitchサポートへ問い合わせるよう案内されています。

またパートナーについては、「Twitchを離れて他のサービスで配信する意図を通知しており、そのためパートナー契約に違反していないパートナーは、パートナーステータスの復活を申請する資格があります」とされています。事前に通知したかどうかで扱いが変わります。

各プラットフォームの収益化条件そのものはYouTube・Twitch・ニコニコ・TikTok比較にまとめています。

回線:送出は単純な足し算になる

同時配信では、プラットフォームの数だけ送出が増えます。 公式の推奨値で計算します。

配信先 1080p60 の推奨ビットレート
Twitch 6,000 kbps
YouTube 12 Mbps(12,000 kbps)

両方へ同時に出すと、送出だけで 18 Mbps です。

Twitchは安定性について明確に書いています。

インターネットの品質の限界を試すような設定はフレームドロップが発生することがあるため、映像の品質を高めるよりも、常に配信の安定性を優先すべきことを覚えておきましょう。

この考え方に沿って上り回線速度の70%以内に収めるなら、必要な上り速度は次のようになります。

自分の回線での上限は配信ビットレート計算機で確認できます。配信先ごとの推奨値の違いは配信ビットレートの決め方にまとめました。

PC1台から複数の送出を行うと、エンコードの負荷も増えます。 どこに負荷がかかるかはOBSの初期設定で扱っています。

遅延はプラットフォームごとに揃わない

同時配信では、同じ発言が視聴者に届く時刻がプラットフォームごとにずれます。

配信先 遅延
YouTube 低遅延 通常 10秒未満
YouTube 超低遅延 通常 5秒未満
YouTube 通常の遅延 秒数の記載なし。すべての解像度と機能に対応
Twitch 低遅延モード 2019年3月から既定で有効

チャットを読み上げる配信では、この差がそのまま体験の差になります。 片方の視聴者には会話が成立し、もう片方には成立しない状態が起きます。遅延の設計は配信の遅延を下げるで扱っています。

なお、複数サービスのチャットをまとめるサードパーティ製ツールについて、Twitchは個人的な使用目的であれば自由に利用できると回答しています。

同時配信を始める前のチェック

配信を始める前に確認する8項目

  • 各プラットフォームの利用規約で同時配信の扱いを確認した
  • 独占性を要求する契約を結んでいないことを確認した
  • Twitchの自己紹介・パネルに、他サービスを宣伝するバナーやメッセージを置いていない
  • 配信タイトル・ライブ開始通知・チャットコマンドで他サービスへ誘導していない
  • Twitchの画質を他プラットフォームより低くしていない
  • 送出ビットレートの合計が上り回線速度の70%に収まっている
  • エンコードの負荷が増えることを踏まえてテスト配信を行った
  • プラットフォーム間で遅延が揃わないことを前提に進行を設計した

ゲーム側のガイドラインで配信先が限定されている場合もあります。メーカー別の条件はゲーム実況許諾チェッカーで確認してください。

よくある失敗

リンクを置けるから宣伝もできると考える

プロフィールリンクの掲載は許可、積極的な宣伝は禁止と、別々に書かれています。

回線が足りないぶんをTwitchの画質で調整する

Twitchを他より低くすることは、そのままガイドライン違反になります。

配信タイトルで他サービスの同時配信を告知する

配信タイトルは誘導の手段として明示的に挙げられています。

送出の合計を計算せずに始める

1080p60でTwitchとYouTubeへ同時に出すと18Mbpsです。上り70%なら約25.7Mbpsが要ります。

遅延が揃う前提で進行を組む

同じ発言が届く時刻はプラットフォームごとに違います。

まとめ

  • 同時配信は禁止ではなく条件付き。Twitchは専用のFAQを公開している
  • 違反時はペナルティの前に警告が送信される
  • 適用の例外は独占性を要求する契約をTwitchと結んでいる場合のみ
  • プロフィールリンクの掲載は可、積極的な宣伝は不可
  • 誘導の手段としてリンク・バナー・QRコード・配信タイトル・ライブ開始通知・チャットコマンドが列挙されている
  • Twitchの画質を他より低くするとガイドライン違反になる
  • 1080p60でTwitchとYouTubeへ同時に出すと送出は18Mbps。上り70%なら約25.7Mbpsが必要
  • 遅延はプラットフォームごとに揃わない
  • チャット統合ツールは個人利用なら可

よくある質問

同時配信はTwitchで禁止されていますか?
禁止されていません。Twitchは同時配信に関するFAQを公開し、「Twitchやその他のサービスで同時配信を行う際には、クリエイターはサービス利用規約の同時配信に関するガイドラインを遵守する必要があります」としています。禁止ではなく条件付きです。ただし独占性を要求する契約をTwitchと結んでいる場合は例外で、自分に適用されるか不明な場合はTwitchサポートに問い合わせるよう案内されています。
他のプラットフォームのリンクをTwitchに置けますか?
置けますが、宣伝はできません。Twitchは「自己紹介(About Me)やパネルに、Liveストリーミングプラットフォームへのリンクを含むソーシャルメディアプロフィールへのリンクを掲載することは許可されています」としつつ、同じ場所で「他のライブストリーミングプラットフォームを積極的に宣伝することは禁止されています」と明記しています。大きなバナーやメッセージで他サービスの視聴を促す行為が例として挙げられています。
どこまでが「誘導」になりますか?
Twitchが例として挙げているのは、自己紹介欄のリンク、バナー、QRコード、配信タイトル、ライブ開始通知、チャットコマンド、その他の手段です。「Twitchを使用して、ユーザーを他のプラットフォームやサービスのライブ配信に誘導することはできません」と書かれています。手段を列挙したうえで「その他の手段」と締めているため、形式を変えれば回避できるという読み方はできません。
画質はプラットフォームごとに変えていいですか?
Twitchを他より低くすることはできません。公式は体験の質が低下する例として「サイズを小さくしたり、ビデオ品質を低下させたりして、他のプラットフォームよりもTwitchのビデオの品質を悪化させた場合」を挙げ、これをガイドライン違反としています。回線が足りずどこかの画質を落とす必要があるなら、Twitchを落とす選択はできません。
同時配信するには回線がどれくらい必要ですか?
送出の合計で決まります。Twitchの1080p60は6,000kbps、YouTubeの1080p60は12Mbpsが推奨値なので、両方へ同時に出すと送出だけで18Mbpsです。Twitchは限界を試す設定でフレームドロップが起きるとして安定性を優先するよう案内しているため、上り回線速度の70%以内に収めるなら約25.7Mbps以上の上り速度が必要になります。
複数サービスのチャットをまとめるツールは使えますか?
個人利用なら使えます。Twitchは「他のプラットフォームやサービスのチャットなどのアクティビティを組み合わせるサードパーティ製ツールは、個人的な利用に限定する場合に使用できますか?」という質問に対し「はい。個人的な使用目的であれば、ツールを自由にご利用いただけます」と回答しています。

出典

本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。

  1. 公式 同時配信に関するガイドラインのFAQ - Twitch ヘルプ (Twitch) 2026年8月13日確認
  2. 公式 配信ガイドライン - Twitch ヘルプ (Twitch) 2026年8月13日確認
  3. 公式 ライブ エンコーダの設定、ビットレート、解像度を選択する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
  4. 公式 ライブ配信の遅延について - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認