収益化

スーパーチャットの仕組みと手数料|取り分70%の内訳

収益化

結論

Super Chatはライブ配信とプレミア公開のときだけ使える機能で、クリエイターの取り分は純収益の70%です。広告の55%より高い比率になります。利用にはYouTubeパートナープログラムへの参加、18歳以上、提供地域への居住という3条件を満たす必要があります。視聴者側には1日500米ドル・1週間2,000米ドルという購入上限があり、5米ドル未満はティッカーに表示されません。

出典
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目次

結論:取り分は70%で、広告より高い

Super ChatとSuper Stickersは視聴者ファンディング機能に分類されます。課金型製品モジュールに同意していれば、純収益の70%がクリエイターに支払われます。

収益源 クリエイターの取り分 発生する場面
Super Chat / Super Stickers 純収益の70% ライブ配信・プレミア公開中のみ
Super Thanks 純収益の70% 投稿済み動画のコメント欄
チャンネルメンバーシップ 純収益の70% 月額課金
長尺動画の再生ページ広告 純収入の55% 動画再生時

同じ1,000円でも、広告経由より投げ銭経由のほうが手元に残ります。 ゲーム実況は長時間のライブ配信と相性がよく、この差が積み上がりやすいジャンルです。

ここで「純収益」という言葉に注意してください。iOSやAndroidのアプリ内課金で購入された分は、各プラットフォームの決済手数料が引かれた後の金額が基準になります。同じ金額のSuper Chatでも、視聴者がどこから送ったかで手元に残る額は変わります。

分配率の全体像はYouTube広告収益の仕組みで整理しています。

使えるようになる条件

Super Chatに単独の登録者数条件はありません。まず視聴者ファンディング機能の最小要件を満たし、次にSuper Chat固有の条件を満たすという二段構えです。

段階 条件
最小要件 1 チャンネルがYouTubeパートナープログラムに参加している
最小要件 2 18歳以上である
最小要件 3 対象の視聴者ファンディング機能が利用できる国や地域に居住している
固有条件 1 チャンネル所有者の居住地が提供地域に含まれている
固有条件 2 YouTubeの規約とポリシー(課金型製品モジュールを含む)に同意し遵守している

つまり実質的な入口はYPPの参加条件です。登録者1,000人と再生時間4,000時間(またはショート1,000万回)を満たす必要があります。詳細はYouTube収益化の条件を参照してください。

条件を満たすと、YouTube Studioの「収益化」セクションに [Supers] タブまたはカードが表示されます。

使えない動画がある

ゲーム実況で現実的にひっかかるのは1番の年齢制限です。暴力表現や成人向け要素のあるタイトルを扱う配信に年齢制限が付くと、Super Chatが機能しなくなります。どの表現が制限につながるかはYouTubeのポリシー違反で整理しています。

視聴者側の上限を知っておく

配信者は自分で上限を設定するわけではありませんが、視聴者側に共通の上限があることは知っておく価値があります。

項目 数値
ティッカーに表示される最低額 5米ドル(または現地通貨の相当額)以上
1日あたりの購入上限 通常 500米ドルまで
1週間あたりの購入上限 通常 2,000米ドルまで
上限の対象 Super Chat・Super Stickers・Super Thanksの合計

上限は国や地域によって異なりますが、公式は「通常は、最大で1日あたり500米ドル、または1週間あたり2,000米ドル」としています。3つの機能を合算して数える点が見落とされやすいところです。

なお5米ドル未満の購入はティッカー(画面上部の固定表示)に現れません。少額でもチャット欄には残りますが、目立たせる効果は限定的です。

色と表示時間の「早見表」は公式にない

金額ごとの色と固定表示時間をまとめた表がネット上に多く出回っていますが、YouTube公式ヘルプはその対応表を公開していません。

公式が説明しているのはこれだけです。

チャット フィードの上部に固定表示される色や時間は、支払う料金によって異なります。

視聴者は購入画面でスライダーを動かしながら、固定表示の見え方をプレビューできます。配信者側から「◯円でこの色」と案内するのは、公式に裏付けのない情報を配ることになります。 出典を示せない数値は使わないほうが安全です。

払い戻しと管理のルール

状況 扱い
視聴者が自由意思で送った分 払い戻し不可
管理対象となった、または削除されたSuper Chat 払い戻し不可
ポリシー違反で削除された場合 YouTubeが収益の一部を慈善団体に寄付する
カウントダウン中に配信が終了した場合 別の動画へ移すことはできない
購入者が自分で送ったステッカーを削除した場合 削除できるが払い戻しはされない

投げ銭は寄付やクラウドファンディングのツールではないと公式が明記しています。受け取った金銭の取り扱い(税務を含む)は、チャンネル所有者が適用法令を理解して遵守する責任を負うとされています。

またSuper Chat・Super Stickersのメッセージもコミュニティガイドラインの対象です。視聴者が送ったメッセージが違反すれば、クリエイターと YouTube の判断で削除されます。

ゲーム実況では「メーカーが投げ銭を認めているか」が先に来る

YouTube側の条件を満たしても、それだけでは足りません。ゲームメーカーのガイドラインで投げ銭の扱いが分かれます。

広告収益は多くのメーカーが明示的に認めている一方、投げ銭・スーパーチャットは扱いがばらけます。フロム・ソフトウェアのように原則禁止としているメーカーもあります。「広告がOKなら投げ銭もOK」という推測は成り立ちません。

扱うタイトルごとの可否はゲーム実況許諾チェッカーで確認できます。メーカー別の比較はゲーム実況ガイドライン一覧にまとめました。

配信設計で押さえるポイント

Super Chatはライブ配信とプレミア公開でしか発生しません。録画投稿だけのチャンネルでは、この収益源は使えません。

やること 理由
ライブ配信の枠を定期的に持つ 発生の機会そのものを作る
チャットを有効にしておく 無効だとSuper Chatも使えない
年齢制限がつく表現を把握する 制限がつくと機能しなくなる
Super Thanksも併せて有効にする 録画投稿側の受け皿になる
上限の存在を理解する 高額に依存した収益設計は上限に当たる

購入マイルストーン(初回・3回目・5回目・10回目・20回目など)が一般公開される仕組みもあります。視聴者が「何回目か」を祝われる設計になっているため、常連が生まれやすい構造です。ただし視聴者側でこの表示を無効にすることもできます。

配信が不安定だとライブ自体が成立しません。落ちる・カクつく場合の切り分けは配信が落ちる・カクつく原因と対処にまとめています。

よくある失敗

録画投稿だけでSuper Chatを当てにする

ライブ配信とプレミア公開でしか発生しません。録画中心なら Super Thanks を有効にしてください。

非公式の金額早見表を配信で案内する

公式は色と時間の対応表を公開していません。出典のない数値を配るのは避けてください。

年齢制限がつく可能性を無視してタイトルを選ぶ

制限がつくとSuper Chatは使えなくなります。扱うゲームの表現度合いは事前に確認してください。

アプリ内課金の手数料を計算に入れない

70%は純収益に対する比率です。視聴者の購入経路によって手元に残る額は変わります。

まとめ

  • Super Chat・Super Stickersの取り分は純収益の70%。長尺広告の55%より高い
  • 条件はYPP参加・18歳以上・提供地域に居住の3点(視聴者ファンディング機能の最小要件)
  • 年齢制限あり/限定公開/非公開/子ども向けの動画では使えない
  • 視聴者側の上限は1日500米ドル・1週間2,000米ドル。3機能の合算で数える
  • 5米ドル未満はティッカーに表示されない
  • 金額別の色・表示時間の公式な早見表は存在しない
  • 自由意思による支払いは払い戻し不可。削除された分も返金されない
  • ライブ配信とプレミア公開でしか発生しない。録画中心ならSuper Thanksが受け皿

よくある質問

スーパーチャットの手数料は何%ですか?
公式ヘルプには、課金型製品モジュールに同意して視聴者ファンディング機能を有効にしている場合、チャンネルメンバーシップ・Super Chat・Super Stickers・Super Thanksの純収益の70%がYouTubeから支払われると記載されています。つまりYouTube側の取り分は30%です。ただしこれは「純収益」に対する比率で、アプリ内課金の場合はプラットフォームの決済手数料が引かれた後の金額が基準になります。
登録者何人からスーパーチャットを使えますか?
単独の登録者数の基準は公開されていません。条件は「視聴者ファンディング機能の最小要件」を満たすことで、その中身はYouTubeパートナープログラムに参加していること、18歳以上であること、提供地域に居住していることの3点です。YPPの参加条件が実質的な入口になります。
動画の種類によって使えないことはありますか?
あります。年齢制限あり、限定公開、非公開、子ども向けに設定された動画では利用できません。またYouTube Givingの募金活動と組み合わせる場合も対象外です。チャットやコメント自体が無効になっている場合も当然使えません。
高額なスーパーチャットほど長く表示されるのですか?
公式ヘルプは「チャットフィードの上部に固定表示される色や時間は、支払う料金によって異なります」と説明していますが、金額と色・時間の対応表は公開していません。ネット上で見かける対応表は非公式の情報です。確実なのは、5米ドル未満の購入はティッカーに表示されないという点と、購入前に表示のプレビューを確認できるという点です。
視聴者が誤って送った分は返金できますか?
できません。公式ヘルプは、自由意思によるSuper ChatとSuper Stickerの支払いは払い戻しできないとしています。また管理対象となった、または削除されたSuper Chat・Super Stickersについても払い戻しはできません。ポリシー違反で削除された場合、YouTubeは収益の一部を慈善団体に寄付します。

出典

本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。

  1. 公式 Super Chat と Super Stickers の利用資格、利用可能な地域、ポリシー - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  2. 公式 Super Chat または Super Sticker を購入する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  3. 公式 YouTube の課金型製品に関する収益化ポリシー - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認
  4. 公式 YouTube パートナーの収益の概要 - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月12日確認