実況用ヘッドホンの選び方|密閉型と開放型は音漏れで決まる
結論
実況で最初に効くのは音質ではなく音漏れです。開放型はハウジングの背面がふさがれておらず、音が外へ抜ける設計なので、その音がマイクに入ります。密閉型は音漏れしにくく外部の音も入りにくい構造です。一方で密閉型は圧迫感や蒸れが出やすく、開放型は通気性が高く長時間でも疲れにくい。マイクの指向性と部屋の環境をふまえて、どちらの欠点を受け入れるかを決めてください。
- 出典
- 4件
- うち公式 4 件
- 表・図解
- 8個
- 独自に作成
- 数値の記述
- 14箇所
- 単位つきで明記
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- 5本
- サイト内
目次
結論:実況では音漏れが最初の制約になる
ヘッドホン選びは音質の話から入りがちですが、実況では音漏れが先に効きます。 ヘッドホンから漏れた音は、そのままマイクに入るからです。
構造の違いを公式の言葉で押さえます。
| 種類 | 構造 | 音漏れ |
|---|---|---|
| 密閉型(クローズド型) | ハウジングが密閉された構造 | 音漏れしにくく、外部の音も入りにくい |
| 開放型(オープンエアー型) | ハウジングの背面が完全にふさがれておらず、空気や音が外に抜けるように設計 | 音漏れしやすく、静かな公共空間での使用には向いていない |
この回り込みは、あとから編集で取り除けません。 収録時点で混ざっているためです。
密閉型と開放型のトレードオフ
音漏れだけで決めると、別の負担が出ます。公式が挙げている長所と短所は対になっています。
| 観点 | 密閉型 | 開放型 |
|---|---|---|
| 音漏れ | しにくい | しやすい |
| 外部音の遮断 | 入りにくい | 入りやすい |
| 低音 | ハウジング内に音が保持されるため力強い低域を鳴らしやすい | 密閉型に比べて量感は控えめに感じられる傾向 |
| 装着感 | 圧迫感や蒸れを感じる場合がある | 通気性が高く軽量化しやすいため、長時間使用しても疲れにくい |
| 向いている場所 | 環境音の多い場所 | 静かな公共空間には向かない |
実況の条件で選ぶ
← 快適さ音の分離 →
マイク側の指向性で回り込みを減らす方法もあります。ただし指向性を絞るほど有利とは限りません。理由は実況用マイクの選び方で扱っています。
モニターヘッドホンを選ぶ理由
「モニター」と付くものは、狙っている特性が違います。オーディオテクニカ公式の説明です。
特定の帯域を強調することがなく、低音域から高音域までフラット
そして、フラットでない機材で作業したときに何が起きるかも書かれています。
低音などが強調された音質のリスニング用ヘッドホンで楽曲制作を行うと、必要以上に低音が強調されて聴こえるため、楽曲の低音の音量を下げてしまい
聴こえ方を補正されると、逆方向に調整してしまう
低音が強調されたヘッドホンでゲーム音とBGMのバランスを取ると、実際には低音を下げすぎた状態で配信することになります。視聴者の環境では痩せた音に聴こえます。音量バランスの判断をヘッドホンで行うなら、フラット側を選ぶ理由があります。
音量バランスの決め方そのものは実況の音声バランスにまとめています。
サラウンドは「配信できる」と「再生される」が別
ゲーム側が5.1や7.1に対応していると、そのまま配信したくなります。ここには再生側の条件があります。
OBS公式は、ストリーミングと録画の両方で最大8チャンネルに対応するとしています。挙げられているレイアウトは2.1・4.0・4.1・5.1・7.1です。
問題は配信先です。
| 配信先 | OBS公式の記載 |
|---|---|
| Twitch | 対応 |
| YouTube Live | 5.1のみ。ただしOBSから配信した5.1音声の再生が有効なのはテレビであり、デスクトップのブラウザでは有効になっていない |
| Facebook Live 360 | 空間オーディオに対応 |
| Facebook Live(360以外) | 全チャンネルをダウンミックスするため非対応 |
視聴者の大半がデスクトップブラウザで見ているなら、5.1で送出しても届きません。 送出できることと再生されることは別です。
チャンネルレイアウトは入力と一致させる
公式の警告です。
入力と同じチャンネルレイアウトを選択してください(4.1の音声ソースがある場合は7.1を選ばないこと)
一致していない場合は自動的なチャンネル再構成が働き、チャンネルが完全に失われることがあります。
ビットレートはチャンネル数から逆算する
| 項目 | 値 |
|---|---|
| 既定のステレオ音声ビットレート | 160 kbps |
| CD品質の目安 | 64 kbps × チャンネル数 |
| 設定できる最大 | 1,024 kbps |
音声に帯域を回すぶん、映像に使える帯域は減ります。合計の設計は配信ビットレートの決め方を参照してください。
選ぶ前のチェック
ヘッドホンを選ぶ前に決める8項目
- マイクとの距離と指向性を確認した(回り込みの起きやすさが決まる)
- ヘッドホンの音量を上げがちかどうかを把握した
- 1回の配信時間を把握した(長時間なら装着感の比重が上がる)
- 部屋の環境音の量を把握した(多いなら密閉型)
- 音量バランスの判断をヘッドホンで行うか、別の環境で行うかを決めた
- サラウンドで配信する場合、視聴者の再生環境を確認した
- OBSのチャンネルレイアウトを入力と一致させた
- 音声ビットレートを増やしたぶん、映像側の帯域が減ることを織り込んだ
接続の経路や給電が関わる場合はオーディオインターフェースは必要か、PC側の負荷はゲーム実況に必要なPCスペックで扱っています。
よくある失敗
開放型を音漏れを考えずに選ぶ
漏れた音はマイクに入ります。収録後に取り除けません。
リスニング用で音量バランスを決める
低音が強調されて聴こえるぶん、実際には下げすぎた状態で配信することになります。
密閉型を選んで長時間配信に入る
圧迫感と蒸れは公式も挙げている短所です。配信時間と天秤にかけてください。
5.1で配信すれば全員に届くと思う
YouTube Liveでの5.1再生が有効なのはテレビで、デスクトップブラウザでは有効になっていません。
チャンネルレイアウトを入力と違う値にする
自動的なチャンネル再構成が働き、チャンネルが失われることがあります。
まとめ
- 実況で最初に効くのは音漏れ。漏れた音はマイクに入り、あとから除去できない
- 密閉型はハウジングが密閉され、音漏れしにくく外部音も入りにくい
- 開放型は背面がふさがれておらず、音漏れしやすい代わりに長時間でも疲れにくい
- 低音は密閉型が有利、装着感は開放型が有利という対のトレードオフ
- モニターヘッドホンは低音域から高音域までフラットな特性を狙ったもの
- 強調された機材でバランスを取ると、逆方向に調整してしまう
- OBSは最大8チャンネルに対応。2.1・4.0・4.1・5.1・7.1
- YouTube Liveの5.1再生が有効なのはテレビ。デスクトップブラウザでは有効になっていない
- チャンネルレイアウトは入力と一致させる。不一致でチャンネルが失われる
- 音声ビットレートの目安は64kbps × チャンネル数。最大は1,024kbps
よくある質問
密閉型と開放型は何が違いますか?
実況ならどちらを選ぶべきですか?
長時間つけると疲れるのはどちらですか?
モニターヘッドホンと普通のヘッドホンは何が違いますか?
サラウンドで配信できますか?
サラウンドのビットレートはどう決めますか?
出典
本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。
- 公式 ヘッドホンの基礎知識〜種類と選び方、音の違いを解説 - Always Listening by Audio-Technica (オーディオテクニカ) 2026年8月13日確認
- 公式 モニターヘッドホン - Headphone Earphone Navi (オーディオテクニカ) 2026年8月13日確認
- 公式 Surround Sound Guide - OBS Knowledge Base (OBS Project) 2026年8月13日確認
- 公式 Audio Mixer Guide - OBS Knowledge Base (OBS Project) 2026年8月13日確認