オーディオインターフェースは必要か|条件から判断する
結論
オーディオインターフェースが必須になるのは、XLR接続のマイクを使う場合です。USBマイクならPCに直接つながるため不要です。「ゲーム音とDiscordを分けたい」という理由なら、OBS 28以降のアプリケーション音声キャプチャで分けられるため、機材を買わずに解決できることがあります。買う前に、自分の目的がどれに当たるかを確認してください。
- 出典
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- うち公式 4 件
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- 12箇所
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- 3本
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目次
結論:必須になる条件は1つだけ
「配信するならオーディオインターフェースは必要」という言い方をよく見ますが、必須になる条件ははっきりしています。
| 目的 | オーディオインターフェース |
|---|---|
| XLR接続のマイクを使いたい | 必要 |
| コンデンサーマイクにファンタム電源を送りたい | 必要(ミキサーでも可) |
| USBマイクを使いたい | 不要 |
| ゲーム音とDiscordを分けたい | 不要(OBSの機能で分けられる) |
| 録画後に音声を編集で分離したい | 不要(OBSの複数トラック録画で足りる) |
| 複数のマイクを同時に使いたい | 必要になりやすい |
下の3行が重要です。 「音を分けたい」という目的で機材を買おうとしている人が多いのですが、OBSの機能で解決できます。
XLRマイクには変換が要る
XLR接続のマイクはUSB端子を持ちません。PCへ入力するには、間に変換する機器が必要です。
さらにコンデンサーマイクの場合、電源の問題があります。オーディオテクニカ公式の説明です。
多くのコンデンサーマイクは動作のためにファンタム電源と呼ばれる外部電源を必要とします。これは、オーディオインターフェースやミキサー側からマイクに電力を供給する仕組みで、使用前に対応機器かどうかを確認しておく必要があります。
つまりオーディオインターフェースが担う役割は2つです。
| 役割 | 内容 |
|---|---|
| 変換 | XLRのアナログ信号をUSBでPCが読める形にする |
| 給電 | コンデンサーマイクへファンタム電源を供給する |
USBマイクはこの2つを本体に内蔵しています。 だから直接つながります。
間に1つ機器が減るだけですが、選ぶときに確認すべき項目もそのぶん減ります。マイク側の選び方は実況用マイクの選び方を参照してください。
「音を分けたい」ならOBSの機能で足りる
配信者がオーディオインターフェースやミキサーを検討する最大の理由が「ゲーム音・通話・BGMを分けたい」です。これはソフト側で解決できます。
OBS Studio 28以降には、アプリケーションごとに音声を取得する機能があります。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 機能 | アプリケーションごとの音声ソース(per-application audio sources) |
| 用途 | 配信とアーカイブで別トラックを使う、複数トラック録音 |
| 対応OS | Windows 10(バージョン2004以降)/Windows 11 |
| 必要バージョン | OBS Studio 28以降(ゲーム/ウィンドウキャプチャへの統合は30.1以降) |
3番目を飛ばすとエコーや二重音声になります。 公式が明示している手順です。
録画は複数トラックに分けられる
編集を前提にするなら、こちらも機材なしで対応できます。
| 手順 | 操作 |
|---|---|
| 1 | 音声ミキサーの歯車アイコンから詳細音声プロパティを開く |
| 2 | 各音声ソースを異なる録画トラックに割り当てる |
| 3 | 設定 → 出力 で記録するトラックを有効にする |
ただし公式の注意があります。
all standard video players will only play back one audio track at a time
標準的な動画プレーヤーは一度に1つの音声トラックしか再生しません。 編集しないなら全ソースをトラック1へ送るよう推奨されています。分けたまま公開すると、環境によっては音が出ない事故になります。
トラックを分けた録画と、配信で流す音のバランスは別々に整える必要があります。音量の基準は実況の音声バランスにまとめました。
構成別に見ると分かりやすい
「必要か」は、最終的にマイクを何本つなぐかで決まります。
| 構成 | オーディオインターフェース | 理由 |
|---|---|---|
| USBマイク1本・PC1台 | 不要 | マイクが変換と給電を内蔵している |
| XLRマイク1本・PC1台 | 必要 | 変換と給電の担い手がいない |
| USBマイク2本を同時使用 | 必要になりやすい | OS側で複数のUSB音声入力を安定して扱うのが難しい |
| マイク2本以上(対談・コラボ) | 必要 | 入力を2系統以上まとめる必要がある |
| PC2台構成(配信専用機を分ける) | 必要になりやすい | 音声を両方へ配る経路が要る |
1人・マイク1本の実況なら、USBマイクで完結します。 ここに機材を足すより、実況用マイクの選び方で構造と指向性を合わせるほうが結果に効きます。
なお音量の調整順序は、機材を増やしても変わりません。OBS公式は「常に対象のデバイスから始めてください」としており、マイクの物理ゲイン → OSのレベル → アプリ → 最後にOBSのフェーダーという順番です。オーディオインターフェースを入れると、この列に「インターフェースのゲインつまみ」が1段増えます。増えた分だけ調整箇所が増えるという点は理解しておいてください。
リミッターの既定値は -6dB、コンプレッサーのしきい値は -18dB です。機材を増やしても、この出口の設定は共通です。
買う前に確認する
オーディオインターフェースを買う前の7項目
- 使いたいマイクの接続方式がXLRである(USBなら不要)
- コンデンサーマイクの場合、その機器がファンタム電源に対応している
- 「音を分けたい」が目的なら、OBSのアプリケーション音声キャプチャを先に試した
- OBSが28以降、WindowsがWindows 10(2004以降)またはWindows 11である
- 分けたいアプリが非互換リストに当たらないか確認した
- 録画の編集が目的なら、複数トラック録画を先に試した
- 入力チャンネル数が足りている(複数マイクを使う予定があるか)
よくある失敗
「配信には必須」と思って最初に買う
USBマイク1本の運用なら不要です。必須になるのはXLRマイクを使う場合です。
音を分けるためだけに機材を買う
OBS 28以降のアプリケーション音声キャプチャで分けられます。
グローバルのデスクトップ音声を無効にし忘れる
アプリ別キャプチャと二重取りになり、エコーや音量の破綻が起きます。
複数トラックのまま動画を書き出す
標準的なプレーヤーは1トラックしか再生しません。編集しないならトラック1にまとめてください。
ファンタム電源の対応を確認せずにコンデンサーマイクを選ぶ
供給できる機器がなければマイクは動作しません。
まとめ
- 必須になるのはXLR接続のマイクを使う場合だけ
- オーディオインターフェースの役割は変換とファンタム電源の供給の2つ
- USBマイクはこの2つを内蔵しているので直接つながる
- 「音を分けたい」ならOBS 28以降のアプリケーション音声キャプチャで足りる
- 対応環境は Windows 10(2004以降)/Windows 11
- アプリ別キャプチャを使うときはグローバルのデスクトップ音声を無効にする
- 一部アプリは非互換。公式はValorantやCall of Dutyの音声チャットを例示している
- 録画は複数トラックに分けられるが、編集しないならトラック1にまとめる
よくある質問
オーディオインターフェースは何のために必要ですか?
ゲーム音とDiscordの音を分けたいのですが機材が要りますか?
OBSのアプリケーション音声キャプチャには制限がありますか?
録画の音を後から編集で分けたいのですが可能ですか?
USBマイクからXLRマイクへ乗り換える価値はありますか?
出典
本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。
- 公式 マイク選びの基礎知識 〜ダイナミックマイクとコンデンサーマイクの違いと指向性 (オーディオテクニカ) 2026年8月13日確認
- 公式 Application Audio Capture Guide - OBS Knowledge Base (OBS Project) 2026年8月13日確認
- 公式 Multiple Audio Track Recording Guide - OBS Knowledge Base (OBS Project) 2026年8月13日確認
- 公式 Audio Mixer Guide - OBS Knowledge Base (OBS Project) 2026年8月13日確認