ホラー・暴力表現の実況|未編集なら通常許容、切り抜きは許容されない
結論
ホラーや暴力表現のあるゲームが収益化で不利になるかどうかは、ゲームの過激さではなく見せ方で決まります。YouTubeの広告掲載に適したコンテンツのガイドラインは、未編集のゲームプレイ動画に含まれる暴力表現は通常許容されるとしたうえで、暴力シーンばかりのモンタージュは許容されないとしています。つまり同じ素材でも、通しで出せば通り、刺激的な場面だけを集めると弾かれます。サムネイルと冒頭8〜15秒の刺激的な表現も制限の対象です。年齢制限が付くと18歳未満とログアウトしている視聴者は視聴できなくなります。
- 出典
- 3件
- うち公式 3 件
- 表・図解
- 6個
- 独自に作成
- 数値の記述
- 9箇所
- 単位つきで明記
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- 5本
- サイト内
目次
結論:判断されているのはゲームではなく動画
「ホラーは収益化に弱い」という話は、前提が半分違っています。 YouTubeの広告掲載に適したコンテンツのガイドラインには、ゲームプレイについて次の趣旨が明記されています。
未編集のゲームプレイ動画に含まれる暴力表現は通常許容されるが、暴力シーンばかりのモンタージュは許容されない
同じ素材でも、編集の仕方で結論が変わる
通しで出したプレイ動画は通り、そこから刺激の強い場面だけを抜き出した総集編は通らないということです。ゲームを選ぶ段階で諦める話ではなく、編集を設計する話になります。
収益化の判定は3段階
判定は白黒ではありません。ガイドラインで使われているステータスは3つです。
| ステータス | 意味 |
|---|---|
| 広告収入を得られる | 制限なし |
| 広告収入が制限される | 一部の広告のみ、または収益が下がる |
| 広告収入を得られない | 広告が付かない |
真ん中の状態があることが重要です。 「収益化できるか / できないか」の二択で考えると、実際に起きている「制限される」を見落とします。広告そのものの仕組みは広告収入の仕組みにまとめています。
サムネイルと冒頭は別枠で見られている
ガイドラインでは、サムネイルおよび動画の冒頭8〜15秒における刺激の強い表現が制限の対象として挙げられています。
年齢制限の基準にも「タイトル、サムネイル、関連付けられたメタデータ」への言及があります。本編が問題なくても、入口で判断が変わりえます。 サムネイルの仕様はサムネイルの仕様と作り方にまとめました。
ホラー実況では、驚いた瞬間の表情や画面をサムネイルに使いたくなります。 ここが最も判定に効く場所だと理解しておいてください。
年齢制限が付くと減るのは収益だけではない
年齢制限は「広告が付かなくなる」だけの話ではありません。
| 影響 | 内容 |
|---|---|
| 視聴できる人 | 18歳未満の視聴者、またはログアウトしている視聴者は視聴できない |
| 外部サイト | 多くのサードパーティのウェブサイトでは視聴できない |
| 広告収益 | 制限されるか、一切行われなくなる可能性がある |
ログアウト状態の視聴者が除外される点が特に効きます。 検索から流入した初見の視聴者は、ログインしていないことがあります。年齢制限が付いた時点で、新規の入口が細くなります。
年齢制限の基準として挙げられている項目のうち、ゲーム実況に関係するものです。
| 項目 | 記載されている例 |
|---|---|
| 暴力的で刺激の強いコンテンツ | 暴力や残虐行為の画像を中心とする動画 |
| 同上 | 映画またはビデオゲームの中で最も刺激の強い暴力シーンのみが強調されている |
| 下品な言葉 | タイトル、サムネイル、関連付けられたメタデータに非常に冒とく的な表現を含む動画 |
| ヌードや性的コンテンツ | 性行為を誘う動画 |
| 有害または危険なアクティビティ | フェイクであっても、あまりにリアルで見分けがつかない有害ないたずら動画 |
2番目の記載はゲームを名指ししています。 「最も刺激の強い暴力シーンのみが強調されている」構成は、まさに切り抜きや総集編の形です。ポリシー全般の扱いはYouTubeのポリシー違反を参照してください。
CERO区分は別の制度
日本のゲームには年齢別レーティングが付いています。
| 区分 | 対象 |
|---|---|
| A | 全年齢対象 |
| B | 12才以上対象 |
| C | 15才以上対象 |
| D | 17才以上対象 |
| Z | 18才以上のみ対象 |
Z区分については、CEROの審査結果に基づき流通業界と連携した販売自主規制が行われており、審査結果を条例に取り入れて規制している地方自治体もあります。
CERO区分は収益化の可否を決めない
CEROはゲームソフトの販売に関する区分で、YouTubeの広告ガイドラインとは別の制度です。Z区分だから収益化できない、A区分だから安全、という対応関係はありません。 ただしZ区分は表現が強い傾向があるため、結果としてYouTube側の基準に当たりやすくはなります。目安として使い、判断の根拠にはしないでください。
ショートに切り出すと構造が変わる
長尺で通っていた素材でも、切り出すと判断が変わりえます。
60秒の枠に驚く場面だけを詰めると、それは「刺激の強い場面ばかりを集めた構成」そのものです。長尺の未編集プレイが許容される理由は、刺激的でない時間が大半を占めているからです。 その前提が切り抜きでは失われます。
長尺からショートを作る場合、60秒以内という尺の制約に加えて、非公開・限定公開・第三者の申し立てがある動画は素材にできません。仕様は長尺からショートを作るにまとめています。
公開前チェック
ホラー・暴力表現のある実況で確認する8項目
- 本編が通しのプレイになっている(刺激的な場面の寄せ集めになっていない)
- サムネイルに最も刺激の強い場面を使っていない
- 冒頭8〜15秒に刺激の強い表現を置いていない
- タイトルとメタデータに冒とく的な表現を入れていない
- 性的な表現を含む場面を扱っていない(収益化の対象外)
- 年齢制限が付いた場合の影響(ログアウト視聴者が見られない)を理解している
- 切り抜きを作るなら、刺激的な場面だけの構成になっていないか確認した
- そのタイトルのメーカーガイドラインを確認した
ゲームを選ぶ段階での確認手順は実況するゲームの選び方にまとめています。
よくある失敗
「ホラーだから収益化できない」と決めつける
未編集のゲームプレイ動画に含まれる暴力表現は通常許容されます。判断されているのは構成です。
驚く場面だけを集めた総集編を作る
暴力シーンばかりのモンタージュは許容されないと明記されています。
サムネイルに最も強い場面を使う
サムネイルは本編と別に判定されます。冒頭8〜15秒も同様です。
CERO区分を収益化の判断基準にする
CEROはゲームの販売区分です。YouTubeの基準とは別の制度です。
長尺で通ったからショートも通ると考える
切り抜きは構造上モンタージュに近づきます。
まとめ
- 未編集のゲームプレイ動画に含まれる暴力表現は通常許容される
- 暴力シーンばかりのモンタージュは許容されない
- 収益化の判定は得られる / 制限される / 得られないの3段階
- サムネイルと冒頭8〜15秒の刺激的な表現は制限の対象
- 年齢制限が付くと18歳未満とログアウトしている視聴者が視聴できない
- 多くのサードパーティサイトでも視聴できなくなる
- 年齢制限の基準に「ビデオゲームの中で最も刺激の強い暴力シーンのみが強調されている」が明記されている
- 性行為の描写を含むゲームプレイは収益化の対象外
- CEROはA全年齢 / B12才 / C15才 / D17才 / Z18才以上のみ。YouTubeの基準とは別の制度
- 切り抜きは長尺より判定が厳しくなりうる
よくある質問
ホラーゲームの実況は収益化できませんか?
サムネイルにも基準がありますか?
年齢制限が付くと何が起きますか?
CEROのZ区分のゲームは実況できませんか?
性的な表現があるゲームはどうなりますか?
ショートに切り出すときは何に注意しますか?
出典
本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。
- 公式 広告掲載に適したコンテンツのガイドライン - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
- 公式 年齢制限が設定された動画 - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
- 公式 CERO レーティング制度について (特定非営利活動法人コンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)) 2026年8月13日確認