編集・演出

効果音とBGMの入れ方|申し立てを受けない音源は公式に明記されている

編集・演出

結論

YouTubeは、オーディオライブラリからダウンロードした音楽と効果音について「権利所持者から Content ID システムによる申し立てを受けることはありません」と明記しています。ここまで踏み込んだ保証が付いている音源はほかにありません。さらにYouTubeパートナープログラムに参加していれば、その音源を使った動画を収益化できます。ただしクリエイティブ・コモンズライセンスが適用された曲は説明欄でのクレジット表記が必須です。音量については、視聴者側で既定オンになっている一定音量機能の存在を前提に、絶対値ではなく比率で設計します。

出典
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うち公式 4 件
表・図解
5
独自に作成
数値の記述
10箇所
単位つきで明記
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目次

結論:保証が付いている音源はひとつだけ

「フリー素材」と書かれた音源は無数にありますが、YouTube側が申し立てを受けないと明言している音源は、公式のオーディオライブラリだけです。

オーディオ ライブラリからダウンロードした著作権上安全な音楽または効果音に対して、権利所持者から Content ID システムによる申し立てを受けることはありません

これは「たぶん大丈夫」ではなく、プラットフォーム自身の保証

Content IDを運用しているのはYouTube自身です。その運用者が「申し立てを受けることはありません」と書いている点に意味があります。外部サイトの「著作権フリー」表記は、配布者の主張にすぎません。 配布者に権利がなかった場合、責任を負うのは動画を公開した側です。

権利そのものの構造(詞・曲の著作権と原盤権が別物であること)は配信で使えるBGMの判断で扱っています。ここでは編集作業として何を選び、何が起きたらどう操作するかに絞ります。

オーディオライブラリを使うときの条件

項目 内容
収録物 著作権使用料無料のプロダクションミュージックと効果音
Content ID 申し立てを受けることはない(公式明記)
収益化 YPP参加なら可。「音楽と効果音を使用して動画を収益化できます」
クレジット表記 クリエイティブ・コモンズライセンスの曲は必須。説明欄にアーティスト名
表記が不要な曲 ライブラリ側で帰属表示の要・不要で絞り込める

クレジット表記の要否は曲ごとに違います。 説明欄の運用を増やしたくないなら、絞り込みで帰属表示不要の曲だけを対象にしてください。説明欄の設計そのものは説明欄とハッシュタグにまとめています。

申し立てを受けた後にできること

外部の音源を使って申し立てを受けた場合、動画を削除する前にできる操作が3つあります。

操作 内容 残るもの
セグメントをカットする 申し立てを受けたセグメントのみを動画からカット 映像ごと消える
他の曲に換える 申し立てを受けた音声をオーディオライブラリの他の音声に換える 映像は残る
曲を消去する 申し立てを受けた曲をミュート、またはセグメントの音をすべてミュート 映像は残る

中途半端に消しても申し立ては消えない

公式の記載は「申し立てを受けたコンテンツがすべてカットされると、Content ID の申し立ては動画から削除されます」、そして「申し立てを受けたコンテンツの一部が動画に残っている場合、申し立ては削除されません」です。一部だけ消す対応は意味がありません。 全部消すか、申し立てを受け入れるかの二択になります。

さらに2つの制約があります。

  • 曲だけを分離できない場合がある — 公式に「曲の削除が困難な場合は、この編集ができないことがあります」と記載されています。会話や効果音と重なっていると、曲だけのミュートは選べません
  • 10万回を超えると保存できないことがある — 「チャンネルが YouTube パートナー プログラム(YPP)に参加していない場合、視聴回数が 10 万回を超えている動画では変更を保存できないことがあります」

処理中は「動画編集が進行中です」というバッジが表示され、動画リストに推定残り時間が示されます。公開後の編集全般に共通する制約はカット編集の判断基準にまとめました。

申し立ての中身は3種類ある

「申し立てを受けた=動画が消える」ではありません。権利者が選んだポリシーによって結果が変わります。

最も気づきにくいのは3番目です。 自分の国では普通に見えているのに、別の国では表示されていない状態が起こります。海外からの視聴を含めて数字を見ている場合、原因不明の落ち込みとして現れます。トラフィックの内訳はトラフィックソースの読み方で確認できます。

音量は絶対値ではなく比率で決める

BGMの音量調整で追い込みすぎる必要はありません。視聴者側に、音量を均す機能が既定で入っているためです。

小さい音と大きい音のバランスを維持し、継続的に音量を調節することで音量を均一にする機能です

この一定音量機能は、視聴者が動画を視聴する際にデフォルトでオンになっています(YouTube Musicと公式ミュージックビデオではオフ)。

均されるのは「音量差」であって「バランス」ではない

この機能が調整するのは動画内の音量の起伏です。声よりBGMが大きい状態を直してくれるわけではありません。 むしろ声が小さい区間で全体が持ち上げられると、BGMも一緒に上がります。声とBGMの差は編集側で作りきってください。

書き出し時の音声設定は、YouTubeの推奨に合わせます。サンプルレートは48kHz、ステレオなら384kbpsが推奨値です。値の一覧と、配信用の推奨値との違いは録画投稿の設定にまとめています。収録段階のミックスは音声ミキシングを参照してください。

音源を決める手順

書き出す前のチェック

BGM・効果音まわりで確認する7項目

  • 使った曲がオーディオライブラリのものである(または配布元の規約を確認した)
  • クリエイティブ・コモンズの曲を使ったなら、説明欄にアーティスト名を書いた
  • 声とBGMの差を編集側で作った(プレーヤー側の一定音量では直らない)
  • 効果音が声より突出していない
  • ゲーム内の音を切り出して効果音として使っていない
  • サンプルレートが48kHzで書き出されている
  • ステレオなら音声ビットレートが384kbps程度になっている

よくある失敗

「著作権フリー」の表記を保証だと思う

配布者の主張です。YouTube側が申し立てを受けないと明言しているのはオーディオライブラリだけです。

申し立てを受けた部分を一部だけ消す

公式に「一部が動画に残っている場合、申し立ては削除されません」と書かれています。全部消すか受け入れるかです。

曲だけミュートできる前提で作る

会話や効果音と重なっていると「曲の削除が困難な場合」に当たり、選べません。セグメントごと消すことになります。

BGMの絶対音量を追い込む

視聴者側の一定音量が既定でオンです。追い込むべきは声との比率です。

伸びてから音源を差し替えようとする

YPP未参加のチャンネルでは、視聴回数10万回超で保存できないことがあります。

まとめ

  • 申し立てを受けないと明記されている音源はオーディオライブラリだけ
  • YPP参加なら、その音源を使って収益化できる
  • クリエイティブ・コモンズの曲は説明欄にアーティスト名が必須。要・不要で絞り込める
  • 申し立てを受けた後の操作はカット / オーディオライブラリの音声に差し替え / ミュートの3つ
  • 一部だけ消しても申し立ては解除されない
  • 曲だけの分離ができない場合がある
  • YPP未参加は視聴回数10万回超で保存できないことがある
  • 申し立ての結果は収益化 / 全世界でブロック / 一部の国でブロックの3種類
  • 視聴者側の一定音量は既定でオン。均されるのは音量差であって声とBGMの比率ではない
  • 書き出しは48kHz / ステレオ384kbpsが推奨値

よくある質問

申し立てを絶対に受けない音源はありますか?
YouTubeオーディオライブラリが公式に保証している唯一の選択肢です。ヘルプには「オーディオ ライブラリからダウンロードした著作権上安全な音楽または効果音に対して、権利所持者から Content ID システムによる申し立てを受けることはありません」と明記されています。他の配布サイトの音源にこの保証はありません。フリー素材と書かれていても、Content IDに登録された音源が混ざっている可能性は残ります。
オーディオライブラリの曲は収益化した動画に使えますか?
使えます。公式に「YouTube パートナー プログラムに参加している場合は、オーディオ ライブラリの音楽と効果音を使用して動画を収益化できます」と記載されています。ただしクリエイティブ・コモンズライセンスが適用されている曲は、動画の説明欄でアーティストのクレジットを表記する必要があります。ライブラリ側で帰属表示が必要な曲を絞り込めるため、迷うなら不要なものだけに絞ってください。
音楽で申し立てを受けたらどうすればいいですか?
動画を消す前に3つの操作を検討してください。公式が案内しているのは、申し立てを受けたセグメントのみをカットする、申し立てを受けた音声をオーディオライブラリの他の音声に換える、申し立てを受けた曲をミュートする(曲だけ、またはセグメントの音をすべて)の3つです。ただし「申し立てを受けたコンテンツの一部が動画に残っている場合、申し立ては削除されません」と明記されているため、中途半端に消しても解決しません。
曲のミュートが選べないことがあるのはなぜですか?
公式に「曲の削除が困難な場合は、この編集ができないことがあります」と記載されています。会話や効果音と混ざっている場合、曲だけを分離できないためです。その場合はセグメントの音をすべてミュートするか、セグメントごとカットする方向になります。加えて、YouTubeパートナープログラムに参加していないチャンネルでは、視聴回数が10万回を超えている動画で変更を保存できないことがあります。
BGMの音量はどれくらいにすればいいですか?
絶対値ではなく声との比率で決めてください。YouTubeには一定音量という機能があり、「小さい音と大きい音のバランスを維持し、継続的に音量を調節することで音量を均一にする機能です」と説明されています。この機能は視聴者が動画を視聴する際にデフォルトでオンになっています。動画内の音量差は均されるため、書き出しの絶対音量を追い込むより、声とBGMの差を編集側で作るほうが確実です。
効果音は自分で録ったものでもいいですか?
自分で録った音なら権利の問題は生じません。ただし、テレビ番組やゲーム内の効果音を切り出したものは別の権利物です。ゲーム内の音の扱いはメーカーのガイドラインに従います。オーディオライブラリには効果音も収録されており、こちらも申し立てを受けない対象に含まれています。

出典

本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。

  1. 公式 YouTube オーディオ ライブラリの音楽と効果音を使用する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
  2. 公式 申し立てを受けたコンテンツを動画から削除する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
  3. 公式 申し立てが行われた音楽に関する制限 - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
  4. 公式 デバイスで動画の音量を制御する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認