炎上・アンチ対策|削除される線引きと荒らしを止める設定
結論
やることは2つです。自分が加害側に回らない線引きを持つことと、荒らしを止める道具を先に設定しておくことです。YouTubeは身体的特徴や保護対象グループへの所属を理由とした長期の侮辱・中傷を禁止する一方、権力を持つ地位にいる個人についての議論や、台本のある風刺は許容しています。ただし有名かどうかに関係なく、保護対象グループへの所属に基づく悪意ある侮辱は一切許容されません。コメント側は保留の強度を3段階から選べます。
- 出典
- 4件
- うち公式 4 件
- 表・図解
- 8個
- 独自に作成
- 数値の記述
- 9箇所
- 単位つきで明記
- 関連記事へのリンク
- 4本
- サイト内
目次
結論:線引きと道具は別々に用意する
「炎上対策」は2つの別の作業に分かれます。混ぜて考えると、どちらも中途半端になります。
前者はポリシーの理解、後者は設定作業です。設定は配信を始める前に済ませられます。 荒らされてから調べるのでは間に合いません。
YouTubeがハラスメントとして扱うもの
公式が禁止対象として挙げているものです。
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 長期の侮辱・中傷 | 身体的特徴または保護対象グループへの所属を理由に、個人に対して長期に及ぶ侮辱や中傷 |
| なりすまし | 同意のないなりすまし。チャンネル所有者になりすますAI生成のディープフェイクを含む |
| 脅迫 | 脅迫、個人情報の暴露(ドキシング) |
| 未成年への嫌がらせ | 未成年者に対するハラスメント |
| 個人情報の共有 | 住所・メールアドレス・電話番号・学校名など |
| 組織的な嫌がらせ | 組織的なハラスメントキャンペーン |
| ストーキング | ストーキングにあたるコンテンツ |
| 死や重傷の称賛 | 他者の死亡や重傷を祝福するもの |
個人情報の共有がここに含まれる点は押さえておいてください。晒し行為はプライバシーの問題であると同時に、ハラスメントポリシーの問題でもあります。
許容される例外と、例外にならないもの
公式は許容される場合も挙げています。ただし主目的がそこにあることが条件です。
| 許容される例 |
|---|
| 教育・ドキュメンタリー・科学・芸術の文脈 |
| 権力を持つ地位にいる個人についての議論 |
| 台本のある風刺、スタンダップコメディ、音楽 |
| 本人が同意して参加するネットいじめ啓発コンテンツ |
そのうえで、例外にならないものが明記されています。
属性への攻撃に例外はない
公式の記載です。「有名な人物であるかどうかに関係なく、保護対象グループへの所属に基づいて他者を悪意をもって侮辱するコンテンツは一切許容されません」。相手が公人でも、風刺の形式でも、この線は動きません。
実況で最も危ないのは、他の配信者やプレイヤーへの言及です。 「立場や行動への批判」と「属性への攻撃」を、自分の中で明確に分けてください。前者は議論として成立しますが、後者は例外なく削除対象です。
どこまでが議論で、どこからが違反か
← 何をしたか何者であるか →
違反したときのペナルティの仕組みはYouTubeのポリシー違反で扱っています。重大な違反は1回でもチャンネルの停止につながります。
荒らしを止める道具は最初から揃っている
受け取る側の対策です。設定は動画ごとにもチャンネル全体にも適用できます。
コメントの保留は3段階
| 設定 | 公式の記載 |
|---|---|
| なし | 保留しない |
| 基本 | 不適切な可能性があるコメントを保留します |
| 厳格 | 不適切な可能性がある多様なコメントを保留します |
| すべて保留 | すべてのコメントを保留します |
炎上が起きている最中は「すべて保留」に切り替えることで、公開されるコメントをゼロにできます。削除して回るより先に、流入そのものを止めるほうが早いです。
そのほかの道具
| 機能 | できること |
|---|---|
| ブロックする単語のリスト | 指定した単語やフレーズを含むコメントを保留する |
| リンクのブロック | URLを含むコメントを保留して確認する |
| ユーザーを非表示 | 特定の投稿者のコメント・チャット・コミュニティ投稿を、自分のチャンネル全体で非表示にする |
| 承認済みのユーザー | フィルタを通さず自動的に公開されるユーザーを指定する |
| コメント可能なユーザーの制限 | チャンネル登録者とメンバーに限定し、最低登録期間も指定できる |
| 既定の設定 | 今後アップロードするすべての動画に同じルールを適用する |
「コメント可能なユーザー」を登録者とメンバーに限定し、最低登録期間を設ける設定は、突発的な荒らしに効きます。 通りすがりのアカウントは条件を満たせません。
保留したコメントは60日で消える
公式は保留されたコメントについて次のように記載しています。
最長で 60 日間 YouTube Studio に維持されます。
放置すると自動的に消えます。 悪質なコメントを記録として残したい場合は、60日以内にスクリーンショットなどで保全してください。相談や通報の際に必要になります。
設定しておく順番
配信を始める前に済ませる8項目
- コメントの保留を「基本」以上に設定した
- 今後の動画に適用される既定の設定として保存した
- ブロックする単語のリストを登録した
- URLを含むコメントを保留する設定にした
- 荒れたときに「すべて保留」へ切り替える手順を確認した
- 他の配信者やプレイヤーに言及するときの自分の線引きを決めた
- 個人情報が晒された場合の申し立て手順を把握した
- 保留コメントが60日で消えることを踏まえ、保全の方法を決めた
ライブ配信中のチャットは流れが速く、あとから追えません。スーパーチャットを扱う配信では金額が絡むぶん反応も強くなります(スーパーチャットの仕組みと手数料)。モデレーションの設計は事前に決めておいてください。
晒された場合の対応
個人情報を書き込まれた場合は、プライバシー侵害の申し立てが使えます。ただし申し立ては原則として本人が行う必要があり、第三者の代理は認められません。
対応方法にも制限があります。動画を非公開にする対応は「ステータスは非公開から公開にいつでも変更できるため、これは適切ではありません」として認められていません。予防と事後対応の全体像は配信で個人情報を守るにまとめています。
ゲーム側のガイドラインで、配信内容そのものに条件が付いている場合もあります。会社別の条件はゲーム実況ガイドライン一覧で確認できます。
よくある失敗
荒らされてから設定を調べる
保留設定は平時に決めておけます。事後では公開済みのコメントに追いつけません。
動画ごとに設定して回る
既定の設定にすれば、今後の全動画へ自動的に適用されます。
「相手が公人だから何を言ってもいい」と考える
権力を持つ地位にいる個人の議論は許容されますが、属性への悪意ある侮辱に例外はありません。
風刺の形式にすれば通ると考える
台本のある風刺は例外に挙げられていますが、主目的がそこにあることが前提です。
保留コメントを放置する
60日で消えます。記録が必要なら期間内に保全してください。
まとめ
- 対策は加害にならない線引きと荒らしを止める道具の2つに分かれる
- 禁止対象には個人情報の共有(住所・メール・電話番号・学校名)も含まれる
- 許容されるのは教育・ドキュメンタリー・科学・芸術の文脈、権力を持つ地位にいる個人の議論、台本のある風刺など
- 有名かどうかに関係なく、保護対象グループへの所属に基づく悪意ある侮辱は一切許容されない
- コメントの保留はなし / 基本 / 厳格 / すべて保留の4段階
- ブロック単語・リンク保留・ユーザー非表示・承認済みユーザーが使える
- コメント可能なユーザーを登録者とメンバーに限定し、最低登録期間も指定できる
- 設定は既定として保存すれば今後の全動画に適用される
- 保留コメントは最長60日で消える。記録が必要なら保全する
- 晒された場合の申し立ては本人が行う必要があり、非公開化は対応として認められない
よくある質問
批判とハラスメントの線引きはどこですか?
風刺やネタなら許されますか?
荒らしコメントを自動で止められますか?
保留したコメントはいつまで残りますか?
特定の人だけコメントできないようにできますか?
個人情報を晒された場合はどうすればいいですか?
出典
本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。
- 公式 ハラスメントやネットいじめに関するポリシー - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
- 公式 コメント設定について - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
- 公式 チャンネルでユーザーを非表示にする / 再表示する - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認
- 公式 プライバシーに関するガイドライン - YouTube ヘルプ (Google) 2026年8月13日確認