ウェブカメラと照明|画面のちらつきは電源周波数で決まる
結論
顔出し映像がちらつく原因は、カメラの価格ではありません。キヤノンの公式解説によれば、蛍光灯は東日本では1秒間に50回、西日本では1秒間に60回点滅しており、カメラ側の電源周波数の設定をここに合わせないとちらつきが残ります。照明そのものも規格で選べます。光の色はJIS Z 9112で電球色・温白色・白色・昼白色・昼光色の5区分に分かれ、色の見え方は平均演色評価数Ra=100−4.6ΔEで表されます。実用的に意味のあるRaの差は約5程度です。
- 出典
- 3件
- うち公式 3 件
- 表・図解
- 6個
- 独自に作成
- 数値の記述
- 37箇所
- 単位つきで明記
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- 4本
- サイト内
目次
結論:ちらつきは機材ではなく周波数の問題
顔出し映像のちらつきを「安いカメラだから」で片付ける前に、設定を確認してください。 キヤノンの公式解説です。
東日本と西日本では、「蛍光灯が一秒間に点滅している回数」が異なります。東日本では1秒間に50回/西日本では1秒間に60回の点滅をしています。
- 東日本
- 50Hz / 1秒に50回
- 西日本
- 60Hz / 1秒に60回
- 演色性の指標
- Ra100が上限
対処も明記されています。
カメラ録画時にシャッターを切るスピードを蛍光灯の点滅回数に合わせることで映像のちらつきを抑えることができます
「電源周波数」を東日本にお住まいの方は「50Hz」、西日本にお住まいの方は「60Hz」に設定してください
引っ越しをすると設定が合わなくなる
同じ機材・同じ設定でも、地域をまたぐとちらつきが出ます。 東日本と西日本で電源周波数が違うためです。「前の家では平気だった」は理由になりません。カメラやソフトに「ちらつき防止」「フリッカー軽減」の項目があればオンにします。
光の色は5区分で決まっている
照明選びは感覚で語られがちですが、JIS Z 9112(蛍光ランプ・LEDの光源色及び演色性による区分)で5つに分けられています。
| 区分 | 色温度 | 印象 |
|---|---|---|
| 昼光色 | 5700〜7100K | 最も青みが強い |
| 昼白色 | 4600〜5500K | 自然光に近い |
| 白色 | 3800〜4500K | 中間 |
| 温白色 | 3250〜3800K | やや赤みがある |
| 電球色 | 2600〜3250K | 最も赤みが強い |
色温度が高いほど青みを帯び、低いほど赤みを帯びます。 顔の色を自然に見せたいなら中間から昼白色寄り、雰囲気を作るなら電球色寄りという選び方になります。
部屋の照明とライトの色温度は揃える
天井の照明が昼光色(5700K以上)で、手元のライトが電球色(3250K以下)だと、顔の左右で色が変わります。色温度の差はカメラのホワイトバランスでは吸収しきれません。 数値が公開されている以上、揃えるかどうかは選べる問題です。
演色性(Ra)は小数点を気にしない
もうひとつの規格が演色性です。物体の色の見え方に及ぼす光源の性質を指します。
指標は平均演色評価数(Ra)で、パナソニックの公式解説では「8種類の試験色の色ズレの平均を表わすもの」とされ、計算式が示されています。
重要なのは「どれくらい違えば見て分かるか」です。
| 基準 | 内容 |
|---|---|
| 実用的に意味のある演色評価数の差 | 約5程度 |
| ΔE=1.0 | 一般観察者がやっと識別できる差 |
Raが1〜2違う製品を比べても、見た目の差にはなりません。 カタログの小数点以下を比較するより、5以上の差があるかで判断してください。評価方法はJIS Z 8726:1990で規定されています。
ウェブカメラ側で見るのは3項目
OBS公式のVideo Capture Sourcesガイドに沿うと、確認すべき項目は限られます。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 対応の条件 | WindowsではドライバがDirectShow出力に対応している必要がある |
| Resolution/FPS Type | 解像度とフレームレートの組み合わせを指定する |
| Resolution / FPS | デバイスの基本解像度とフレームレートを設定する |
| Buffering | 有効=再生時のカクつきに効く / 無効=デバイスの遅延に効く |
Bufferingは目的で切り替えます。 映像が引っかかるなら有効、口の動きと声がずれるなら無効です。OBS全体の設定手順はOBSの初期設定、解像度とfpsの決め方は解像度とfpsの決め方にまとめています。
設定する順番
電源周波数を地域に合わせる
東日本は50Hz、西日本は60Hz。ここが合っていないと他をいじっても直りません。
照明の色温度を揃える
天井と手元で区分が違うと顔の色が左右で変わります。5区分のどれで統一するかを決めます。
演色性を確認する
見るのはRaに5以上の差があるか。小数点以下は識別できません。
解像度とフレームレートを決める
OBSではResolution/FPS Typeで組み合わせを指定します。上げるほどPCの負荷が増えます。
Bufferingで症状に合わせる
カクつくなら有効、遅延するなら無効。 両方を同時には満たせません。
PCへの負荷は実況用PCのスペックにまとめています。
顔出しで増える確認項目
照明を強くするほど、背景も明るく写ります。
顔出しを始める前に確認する8項目
- 電源周波数の設定が地域と合っている(東日本50Hz / 西日本60Hz)
- ちらつき防止・フリッカー軽減の項目をオンにした
- 天井の照明と手元のライトの色温度の区分を揃えた
- Raで比較するなら5以上の差があるか確認した
- カメラのドライバがDirectShow出力に対応している
- 解像度とフレームレートを決めた
- Bufferingを症状に合わせて設定した
- 明るくした背景に写り込みがないか確認した
映り込みの扱いは配信で個人情報を守るにまとめています。
よくある失敗
ちらつきをカメラの性能のせいにする
電源周波数の設定が合っていないだけの場合があります。東日本50Hz・西日本60Hzです。
引っ越し後に設定を見直さない
地域をまたぐと点滅の回数が変わります。同じ機材でもちらつきます。
天井の照明と手元のライトの色を揃えない
昼光色(5700〜7100K)と電球色(2600〜3250K)が混ざると顔の色が左右で変わります。
Raの小数点以下を比較する
実用的に意味のある差は約5程度です。ΔE=1.0がやっと識別できる差とされています。
Bufferingを常に有効にする
有効はカクつきに効き、無効は遅延に効きます。症状で切り替える項目です。
まとめ
- 蛍光灯は東日本で1秒間に50回、西日本で60回点滅している
- カメラ側の電源周波数を東日本50Hz / 西日本60Hzに合わせる
- 対処は「シャッターを切るスピードを点滅回数に合わせる」こと
- 光色はJIS Z 9112で5区分。昼光色5700〜7100K / 昼白色4600〜5500K / 白色3800〜4500K / 温白色3250〜3800K / 電球色2600〜3250K
- 演色性はRa=100−4.6ΔE。評価方法はJIS Z 8726:1990
- 実用的に意味のあるRaの差は約5程度。ΔE=1.0がやっと識別できる差
- ウェブカメラはWindowsでDirectShow出力対応が条件
- Bufferingは有効=カクつき対策 / 無効=遅延対策
よくある質問
映像がちらつくのはカメラが安いからですか?
電源周波数はどう設定しますか?
照明の色はどう選べばいいですか?
演色性のRaとは何ですか?
Raはどれくらい違えば意味がありますか?
ウェブカメラ側で確認する項目は何ですか?
出典
本文中の数値・仕様は以下の一次情報を確認して記載しています。
- 公式 カメラ映像のちらつきを直したい|ネットワークカメラ (キヤノンマーケティングジャパン株式会社) 2026年8月13日確認
- 公式 光源の光色と演色性|照明設計サポート P.L.A.M. (パナソニック株式会社) 2026年8月13日確認
- 公式 Video Capture Sources - OBS Knowledge Base (OBS Project) 2026年8月13日確認